ワーキングホリデーの年齢制限が35歳になる話が保留に!【今後の話も】

オーストラリア、ワーキングホリデーの年齢制限が35歳になる話が移民局で議論されていましたが「当面は保留」と発表がありました。

今回の発表によってギリホリの希望が途絶えましたね・・・。移民局が審議を重ねた結果、時期尚早という判断になったようです。

オリジナル情報である一部のフォーラムやビザ代行書士のサイトで記事にされたときは期待が膨らんだのですが。

ただ、ワーホリの年齢制限緩和の話はなくなったわけではなく、引き続き議論がされるようです。

そこで今回はワーキングホリデーの35歳年齢引き上げが保留された経緯や将来的な可能性について書いていきます。

年齢制限の緩和が保留に

ワーキングホリデーの年齢制限(現行は30歳)が35歳に緩和される移民法改正は2017年の1月または7月1日から施行される予定でしたが、議会で否決されました。

Federal Register of Legislation(移民法の修正案)を見てみると、35歳への法改正案は明確に記載されています。

今回の記事であるワーホリの年齢制限(35歳)にだけ焦点を当ててみると上のリンクから抜粋したのが下の通り。

これを見る限りワーキングホリデーの年齢制限は35歳までに緩和される予定だった事が分かる。

本家、移民局のサイトからも確認

念には念を入れてオーストラリア政府運営のホームページからワーホリビザの条件を確認してみると、下の引用の通り現在も審議中

つまりこの記事を執筆した2017年4月時点ではどの国についても30歳のままということ。

移民局からの発表内容をわかりやすくしたのが下の内容。

Age of eligibility – Government announcement: The Government is considering options for expanding the upper age of eligibility from 30 to 35 years, (中略) The current age of eligibility (18 to 30) will remain in place for the time being.

上で何を言っているのかと言うと、「オーストラリア政府はワーホリの年齢制限緩和について議論をしたけれども30歳のまま据え置く事を決定した」ということ。

これには理由があります。

35歳が保留になった焦点

ただ、保留になった主な理由は、すべての国で一斉に年齢制限を35歳にすると影響が大きく、オーストラリアにとって利益があるのかわからない点。

年齢制限を緩和すると数千人のワーキングホリデー・メーカーがオーストラリアになだれ込むことになる。政府は都市部への急激な人口増に歯止めをかけるべくDAMAや地方中心策を進めているので、年齢制限は少しづつ影響を見ながらしたいのでしょう。

また、ワーキングホリデー制度は二国間で取り決められたルールでもあります。条約とでも言うのでしょうか。一つの国だけで勝手に決められないワケです。

オーストラリア政府は日本を含む全てのワーキングホリデー締結国と話し合いをしながら交渉していく必要があるので一斉に35歳に緩和するとなるととても長い年月が掛かる。

それよりも交渉が終わった国から35歳への年齢制限を緩和をしていくほうが効率的。

それを反映してか、2018年にカナダ国籍、アイルランド国籍を持っている人に対しては年齢制限が35歳に緩和。また2019年にはフランス人に対しても同じ処置がされています。

将来的には日本人も35歳に

前述したように、年齢制限を保留にした主な理由は「一度にすべての国の年齢制限を変えなくても良いんじゃないの?」というところ。

一部の国へは既に年齢制限を30歳から35歳に緩和されているのでゆくゆくは日本や他の国の年齢も引き上げられることが予想できます。

さらに、日本政府としても外国人労働(移民)を求めている傾向にあるので35歳までに拡張するのは時間の問題かと。

将来に期待ですが、実際、既に3カ国に対して緩和がされているので可能性は低くないと思います。

ワーホリ、35歳に緩和されるまでの代替策

ボクは日本人に対してワーホリの年齢制限が35歳になるのはまだ数年の年月が掛かると予想しています。実際、この記事を初めて執筆してからおよそ3年経った2020年でもUpdate情報がない。

それまでの間に出来ることはボランティアワークで代替することも可能。

ボランティアワークは生活費をほとんど掛けずに移住できる方法で、主にファームなど地方でタダ働きする代わりに衣食住とちょっとしたポケットマネーを手に入れられるやり方です。

または、トレーニングビザを利用することで、お仕事経験や英語力がほとんど求められずに就労ビザを取ることも可能。この場合、給料はとても少なくなることが欠点ですが。

それでもいつになるか分からない、ワーホリの年齢制限緩和を待つくらいなら、サクッと上のボランティアワークやトレーニングビザを使ってとりあえず移住するのも一つの手としてはあり。

一度考えてみてください。

いかがでしたでしょうか。今回は楽しみにしていたワーキングホリデーの35歳引き上げについて保留になったお話やその経緯、そして今後について書いていきました。

この記事がこれからオーストラリアで移住を目指す人に参考になれば幸いです。

オーストラリアに移住したいとおもうすべての人に幸運を。

ありがとうございました。

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