参考になる!オーストラリアの貧困層と所得の差。移住を考える方に

オーストラリア 所得格差 貧困層 関係

時給が2倍以上のオーストラリア。所得が高いから日本よりリッチな国だど思うのはちょっと早い。ホントの所はどう?

日本とオーストラリアの所得差は1.7倍以上あります。だけどオーストラリアは思ったよりも貧困を感じる国です。

平均年収が8万ドルもあるのになぜ貧困層が多いのでしょうか。

今回は所得が高くても貧困層は多いのではないか。オーストラリアは貧しい国なのか。という話を色々なデータをもとに自分の考えを混ぜながら議論していきたいと思います。

オーストラリアへ移住を考えている人に参考になれば幸いです

それでは行ってみましょう!
  • 貧困の原因は税金が高く、物価も高い
  • 高い!高い!高い!全てが高すぎる!
    -
    衣食住の出費が高い
    - 医療費がめちゃ高い
  • 体感的な生活レベルは日本とあまり変わらない
  • オーストラリアの所得が日本を圧倒しているのは
  • 貧困と住みやすさはまた別で考えるべき
  • 失業率はオーストラリアが2倍高い
  • おわりに

貧困の原因は税金が高く、物価も高い

オーストラリアの給料は確かに高い。年収は地域にもよりますが大都市では8万ドル以上が相場です。アルバイトの時給も最低が20ドルと高め。だけど生活費は日本の3倍です。

税金が高いこともオーストラリアで貧困を感じさせる原因。給料の32%は所得税で引かれます。更に国民皆保険制度があまり効果的に機能していないのでほとんどの方は毎月2万程度支払って任意保険に入っています。車は全てが輸入品なので高い。物価は3倍高いと考えてください。

その結果、手元に残る給料は結構少なくなるんですね。そうなると、給料は2倍程度なのに、出費は日本の3倍なわけですから貧困層が増えるわけなんです。
更に生活費を圧迫しているのは住宅に関わる出費。家賃は日本の2倍と考えていい。家にいたっても2倍。

大きな買い物も日本の2倍するとなると、金額の桁が変わります。

オーストラリアは年々物価が上がります。それに反比例して、貧困層は2010年からの6年間の間に逆に増えました。*

* 貧困層が12.5%から13.3%に増えた。

高い!高い!高い!全てが高すぎる

衣食住の出費が高い

家の値段を見てみましょう、パースだと家と土地をセットで買うと500,000ドル(4,5000万円)が相場でしょうか。

ただ、ローンをした時の金利が高いので30年ローンを組むと、500,000ドルが、800,000ドルに化けます。(7,200万円なり)

オーストラリアの給料が最低でも日本の給料の2倍以上なければ割に合わないわけです。

関連記事:オーストラリアに移住してから後悔する事

家だけならまだ言い訳出来る余地があるんですが、車も中古を買わない限り300万くらいします。
もちろん、軽自動車という概念はありません。

外食も日本の2倍は高いですし、そのあたりの事を考慮すると実質所得は低くなり、オーストラリアの方が実質的に貧困層が多いのではないかと思うわけです。

それだけではありません。オーストラリアは失神するくらい医療費が高く治療によっては10倍高い請求になります。

医療費がめちゃ高い

オーストラリアはメディケア(国民皆保険)があるので医療費はかからないと思うかもしれませんがそうでもありません。

確かに永住権やオーストラリア市民の人はメディケアを持っているのですがメディケアでも最大で25%の自己負担があります。

しかも、歯科とか眼科に関わる部分はメディケア対象外なので全額自己負担です。

オーストラリアで虫歯になった場合の費用は大体3,000ドル(30万円)になります。高すぎですね。

更に私立の診療所で医療を受けるとメディケア対象外なので全額負担。

その突然の出費を考えて、一部の低所得者以外は民間の医療保険に月々200ドル程度払って入っています。

日本の場合は国民健康保険だけの人が圧倒的に多いと思いますが、こっちではメディケアの他にも民間の任意保険にはいっている人が多いわけです。

会社の同僚は去年、子供が2度の虫歯と中耳炎になったことで、100万円の追加費用が掛かりました。

オーストラリアは実質所得が額面よりかなり少なく、自分が貧困層に居ると感じる人が多いのです。

体感的な生活レベルは日本とあまり変わらない

更に調べてみると、金銭面だけで考えると相対的貧困率ではほど変わっていないことがわかりました。

この相対的貧困率は、いわゆるその国で必要最低限の以下のことしかできない人たちの割合になります。

一言で言うと、この層にいる人たちは、外食をしたり海外旅行をしたりすることが非常に困難な人たちになります。

貧しい人のことですね。

その統計方法は、国民の実質所得(年収から税金や社会保障などいわゆる、かならず引かれてしまう金額を引いた後の実際の所得)の平均値の半分すらもらえていない人たちの層になります。


国の統計を引っ張ってくると、
クリックすると拡大出来ます。
外部リンク:貧困率の国際比較
日本では子供のいない家庭の人口の16.1%、オーストラリアでは14.1%が貧困層になります。

また子供がいる家庭では、日本では 15.7%、オーストラリアでは15.1%になります。

ほとんど差がありません。

まさにオーストラリアも日本も国民の6人に一人が貧困層という状況です。

給料が高くても医療費や衣食住など節約することが難しい部分に掛かる費用が家計を圧迫して言えるのです。

 日本とオーストラリアの給料の差

時給

まず、時給ですが、オーストラリアは日本の2倍〜3倍程度高い

日本の時給は地域にも寄りますが、だいたい800円くらいからでしょうか。

対してオーストラリアは時給が一番低いと言われる日本食レストラン(通称ジャパレス)だと大体18ドルから始まるので1ドル90円計算だと1620円。

オーストラリアの方が2倍高い。また、職業によっては時給が40ドルというのもザラにあります。例えばIT系の時給は新卒でも30ドルから始まるのでオーストラリアの時給は日本の2倍〜3倍あると言っていいでしょう。

年収

国税庁「平成26年分 民間給与実態統計調査」からデータを引っ張ってくると日本の平均年収は414万円でした。

オーストラリアの平均年収は77,963ドルなので701万円で日本のおよそ1.69倍にもなりますね。

こちらは、2018年の州別の年収をリストにしたものです。

年収
Tasmania
$71,718
Tasmania
$75,369
Queensland
$80,304
Victoria
$80,610
New South Wales
$83,517
Northern Territory
$86,762
Western Australia
$90,496
Capital Territory
$94,224
年収だけ見るとオーストラリアは日本より豊かで貧困層が少ないように感じますが、所得が高い理由はどの職種が平均を底上げしているのかを分析することで見えてきます。

オーストラリアの所得が日本を圧倒しているのは

資源採掘。いわゆるマイニングと呼ばれている職業が平均所得を上げています。

そのマイニングに携わる人の平均年収はAUD $137,660ドルなので日本円にして約1238万円になります。(2018年)

この資源の輸出がオーストラリアの平均給料をお仕上げていて、カフェやレストラン、小売業の給料は534万円程度です。

外部リンク >> 国税庁「民間給与実態統計調査」Australian Bereau of Statistics

カフェやレストランでも十分高いからやはりオーストラリアと比べて日本は貧困層が多いのかと言うとそんな事はありません。

貧困と住みやすさはまた別で考えるべき

日本は、オーストラリアと比べて所得が低いように見えますが、国民皆保険制度や年金制度がオーストラリアよりしっかりとしています。

対して、オーストラリアは毎日定時で変えられる事や休暇が取りやすい空気があります。

たとえ、所得が一見して高そうに見えて、休暇が取りやすいとしても実質的な所得が低い、貯金ができない状態であればそれは貧困層の生活レベルしか出来ません。

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失業率はオーストラリアが2倍高い

オーストラリアの失業率は5%。2.3%の日本と比べて2倍の開きがあります。(2018年)

失業しているということは、貧困層に落ちているということですから、その貧困層の割合は失業率だけを見ればオーストラリアは日本の2倍になるわけです。

更にオーストラリアは日本より、解雇をしやすい風潮があります。社長の気分次第で明日から仕事が無くなるということは決して珍しいことではありません。

そう考えると、短いスパンで失業している期間が日本と比べて多いわけですから貧困はオーストラリアの方が高いのではと思うのです。

相対的貧困率というモノサシでオーストラリアと日本の貧困率を考えてみると体感レベルではどっちもどっちということが分かってきます。

移住についてのアドバイス

ここから一体何が読み取れるのか。

一見すると裕福で住みやすそうに見える国、オーストラリア。

ただ統計で見ると、ワーホリや観光、メディアからの情報だけでは見えてこない部分が見えてきます。

それもそのはず、1年、2年住んだ所でオーストラリアの全てが理解るはずがありません。特にワーキングホリデーや観光はオーストラリアを楽しむ前提で来るのですから良いところしか見えません。

しかし、その国にしっかりと腰を据えて住み、統計データを見ていくと、数字的にも体感的にもオーストラリアは日本より豊かとは言えず、また貧困とも言えませんね。

おーすとらりあ移民局(@o_sutoraria)

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1 コメント

  1. 初めまして。
    豪移住を、生涯最悪の判断ミスとして後悔している者です。
    20代半ばで移住。帰化後30代で失業。
    原因は、勤めていた日系旅行会社現地法人支店長のパワハラ。
    不当解雇で訴えて戦えばよかったのですが、当時の自分はそれをしませんでした。35過ぎての失業=再就職がほとんど不可能、と言う状態だった同国。
    その後就くことができた期間限定カジュアル職の契約終了後は、完全な失業者。
    37歳の時、就労目的で日本へ。元日本国籍だった自分は日本人の子と言う分類で日本在留資格を得て工場派遣として就労。
    ジャンクジョブでも、仕事があるだけ日本は豪よりはマシです。
    その後、豪での金利収入だけを頼りにタイへ移住。
    同国の引退ビザを取得。現在に至ります。
    私にとっての豪移住=一度きりの人生をドブに捨てた愚行の極み。
    それ以外の形容を思いつきません。
    豪在住時、某英人が自分に言った言葉
    You picked the worst of the west.
    あんたは、西側最悪の国を選んだ。
    その言葉の意味が、現実の響きをもって心に刺さったままです。
    10代の頃から移住を計画。
    情報収集、英語と移住スキル習得につぎ込んだ私の若い時代。
    最後に残ったのは、貧しい老後だけ。
    時には,気が狂いそうになります。
    私と同年代の、人の手堅く生きた人たち。
    大手、中堅企業や役所勤務なら、生涯年収が一億円を下回ることはないでしょう。
    定年後、タイ等に移住するにしてもはるかに多くの資金を手に移り住めるでしょう。
    タイで暮らすようになった後、余計に選択ミスへの悔悟が募りました。
    生活基盤のない第3国で暮らすとなれば、今までに築いた資金力が全て。
    豪で身についた極限節約生活術。異人種とのフランクなコミュニーケーション能力。
    それにより、タイに居ついてからは概ね平穏、幸福に暮らしております。
    アカラサマに嫌な奴でない限り、一応好意の対象。
    それが、タイでの日本人の受け取られ方であるのも幸いしています。
    結局、私の努力はアウトサイダーになることにしか寄与しなかった。
    それが、私の結論です。

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