オーストラリアに移住してから後悔する10の事と将来の不安

移住後の後悔と不安
こんばんわ、ウメ太郎です。

念願の海外移住を達成して数点も経てばその国の見たくない部分を肌で感じる様になってきます。

僕はオーストラリアに移住して4年目になりますが初めの1,2年と比べてずいぶんマイナス面も見る様になってきました。

海外移住は本当に日本での問題を解決する手段なのでしょうか。「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように意外と日本は素晴らしい国だと気づく事もしばしば。

今回の記事は、実際にオーストラリアに移住してから後悔した事や不安・嫌だなって思ったことについて書いていこうと思います。

  • 海外移住してから後悔した事
    - 家族や友達と会えない
    - 老後の心配
    - 医療費がめちゃ高い
    - ワクチンが義務接種
    - オーストラリアは給料が高いというのは実はウソ
    - 大きな買い物をする時にとても不安
    - 配達物が家の前に置かれる
    - 日本のモノが手に入りにくい
  • 文化的な違いからくる後悔もある
    - 人種差別と詐欺
    - 文化の違いに戸惑う
  • 将来的に後悔しそうな事や不安
    - 親兄弟を見捨てることになる
    - 移民制度の改悪の心配
    - コンビニがない
  • おまけ(台湾人の後悔例)

海外移住してから後悔した事

家族や友達と会えない

オーストラリアに移住して一番の後悔は家族や友達と会えないことです。

初めの1,2年は全く知らない文化圏に飛び込む様なものなので全てが新鮮で楽しく感じる時でしたが4年も経てば「普通」になります。

老いていく両親や兄弟、その子供とも会えない。もっというと両親の老後はどうするんだと最近は考えることが多くなっています。
僕も30歳半ばなので日本に戻る度に両親が老いていく姿を見るとその思いが大きくなります。

オーストラリアで新しい友だちも出来るけど、やっぱり小学校・中学校・高校・大学からの友だちと比べると完全に心が許せる関係じゃないです。
これは個人差もあるかもしれませんが、誰とでもなんでも話せる人でない限りやっぱりどこかに生まれ故郷の友達とこっちに来てからの友達との関係に差を感じます。

老後の心配

定年退職してからの生活がものすごく不安だと最近感じます。オーストラリアでは「スーパー・アニュエーション」と呼ばれる年金積立があります。
オーストラリアで働くと年収の約9%をそのスーパー・アニュエーションに積み立てていくわけですが、全然足らない。

僕の場合は定年退職した60歳に大体1,500万円を受け取ることが出来ますが、どうやってその後の20年、30年生きていけば良いんですか?と普通に思うわけです。

病気になった場合はもう終わりですよね。そんな事を考えると生活保護制度や医療制度がしっかりしている日本に住んだほうが良かったかもと後悔することが時々あります。

医療費がめちゃ高い

オーストラリアはメディケア(国民皆保険)があるので医療費はかからないと思うかもしれませんがこれはウソです。
確かに永住権やオーストラリア市民の人はメディケアを持っているのですがメディケアでも最大で25%の自己負担があります。
日本は3割負担ですよね?あんまり変わらんじゃないですか。

しかも、歯科とか眼科に関わる部分はメディケア対象外なので全額自己負担です。

オーストラリアで虫歯になった場合の費用は大体3,000ドル(30万円)になります。高すぎですね。

更に私立の診療所で医療を受けるとメディケア対象外なので全額負担。
もうお金ない人は死ぬしか無いと宣告されているようなものです。
そんなこんなで、オーストラリアはメディケアがありますが、一部の低所得者以外は民間の医療保険に月々200ドル程度払って入っています。

そう考えると、老後の不安との「悪い意味での相乗効果」でオーストラリアに移住して本当によかったのか?と後悔するする時もしばしば。

ワクチンが義務接種

僕がオーストラリアに移住して失敗したと後悔した理由にワクチン接種の(ほとんど)義務があることです。

オーストラリアはこれまでワクチン接種が「任意接種」だったのですが、去年から「義務化」に変わりました。

ただこのワクチン、接種した後にアレルギーや発達障害になったり、最悪の場合は死亡するケースも確認されているのでオーストラリアではワクチンを接種しない人もそれなりにいたんです。

実際、僕の会社の同僚もそうした危険性から子供を守るためにワクチン接種を受けさせていませんでした。

オーストラリアでワクチン接種は(ほとんど)義務と書いたのは、実はワクチン接種を受けない選択肢も一応あるからです。
ただし、受けない場合は政府からの「子ども手当」がストップします。
この子ども手当は子供一人あたり1ヶ月400ドル程度もらえるので日本円で一ヶ月4万円もらうためにワクチンを受ける人が激増しました。

子供に何か合った時、僕は一生後悔し続けると思います。ただ生活的にはお金も必要。
まだもう少し悩みそうです。

オーストラリアは給料が高いという話は実はウソ

確かに給料は高いんですよ。だからといって生活レベルも高いかと言うと全く違います。
そのあたりをしっかりとメディアが伝えずにただ単に「オーストラリアは住みやすい!」とだけ言っている他のブログやメディアにはちょっとがっかりしますし、それを信じてオーストラリアに移住した人はきっと後悔すると思います。

オーストラリアの平均年収はだいたい80,000ドル。日本円で年収800万です。
ただ、家購入するとしたらいくら掛かると思いますか?
総支払額は750,000ドルくらいになります。日本円で7,500万の家ですよ!?

パースだと家と土地をセットで買うと500,000ドル(5,0000万円)が相場でしょうか。
ただ、ローンをした時の金利が高いので30年ローンを組むと、500,000ドルが、750,000ドルに化けます。(7,500万円なり)

オーストラリアの給料が最低でも日本の給料の2倍以上なければ割に合わないわけです。
家だけならまだ言い訳出来る余地があるんですが、車も中古を買わない限り300万くらいします。
外食も日本の2倍は高いですし、そこに定期的に日本に帰る費用も計算すると、日本で住んでる方が生活は楽なんじゃないのか?
と後悔に近い感情が湧き上がるわけです。

大きな買い物をする時にとても不安

お店で数百ドル(数万円)程度の買い物なら何も考えずにストレスもありません。

お買い物の金額が10,000ドル(100万円)を超えたあたりから不安が出てきます。

このあたりの金額から買い物するためには契約書にサインをする必要があるからです。
その契約書が普段使わない様なアカデミックな英単語や言い回しがあったりするので読むのにストレスを感じます。

読まずにサインを押して後で痛い目を見るのも怖いわけですから、後々の後悔を防ぐ為には読むわけです。
契約書を読んだ後に、自分の解釈が合っているのか不安を抱えたりするんですよね。

それが数千万円もする家の契約書の場合はどうでしょうか。ものすごく不安になります。

配達物が家の前に置かれる

オーストラリアで荷物が宅配された時、荷物は家の前に堂々と置かれるので盗まれるかどうかいつも心配です。

大きさによってはポストに投函されるのでまだいいのですが、安くないパソコンを購入して荷物が家のドアの前に堂々と置かれているとものすごく不安になります。

自転車を購入した時もドアの前に置かれましたし、不安症の人はオーストラリアに移住すると何かと後悔を感じることが多いと思います。

日本のモノが手に入りにくい

これは後悔というよりは不便だと思うことかもしれませんが、一応書いておきます。

オーストラリアの製品ってよく壊れるんですよね。日本に住んでいると考えられないような物が壊れます。
例えば、コンセントが壊れる。ドアが外れる。停電も1年に1回はある。

だからこそモノを買うときは日本製を選びたいと思っているんですが、オーストラリアでは日本は外国なので輸入製品なわけです。
モノの値段が2倍から3倍高いんですよね。

日本の本や食材が少ない。お米は手に入るけど、魚を手に入れようとするとちょっと一苦労です。
サンマや、アジ、ブリ、アサリ等の日本ではどこでも売っているようなモノもオーストラリアでは家から何十キロも離れた場所まで買いに行く必要があるのです。

このあたりも、日本食が好きな人はオーストラリアに移住すると後悔するかもしれません。

僕は幸い、「不満」くらいで済んでいます。(笑)


文化的な違いからくる後悔もある

100以上の民族がオーストラリアでひしめき合って住んでいるので文化や風習の違いが受け入れられやすい環境がありますが、それでもやっぱり我慢出来ない事もあります。

人種差別と詐欺に遭遇する

人種差別が良い例でおそらく1年に1回は感じることがあると思います。
僕の場合は道を歩いていると怒鳴られたり、クラクションを鳴らされたりしたことがあります。
青信号で道路を渡っている時に車が突っ込んできてギリギリの所で停止するという事もありました。(これ殺人未遂でしょ)

言葉が出来ないというだけで騙されそうになったことも何度か。道端で金の延べ棒を売りつけられようとしたり、Barに行ってお酒を頼んだ時のお釣りをごまかされたりしました。

前の職場では白人だけが5時に仕事が終わり、アジア人の場合は家に帰る前に社長の許可がいるというまったく不条理な経験もしましたね。

長く住んでいるとオーストラリアの負の部分も当然知ってくるわけでその時に日本とオーストラリアを天秤にかけた時に果たしてオーストラリアで良かったのか?日本のほうが良かったんじゃないのか?と後悔を感じることがあります。

文化の違いに戸惑う

文化の違いを楽しめる人もいれば楽しめない人もいます。
僕は文化の違いを面白く感じているし楽しんでいる方なのでプライベートでは全くの不満や不安はありません。

問題は職場です。
日本で礼儀が尊重されるようにオーストラリアでも礼儀の考えが日本と同じ様にあります。
オーストラリアでは、挨拶をする時に「Good morning」と言った後に「相手の名前」を呼ぶことが礼儀(リスペクト)しているという現れになります。
オーストラリアでは相手の名前を呼ぶことが一つの礼儀になっていてこれを軽く見ると痛い目に合います。

また、相手とその家族のプライベートな事に対して積極的に質問したりして関心を示す事も礼儀(リスペクト)の一つです。

「郷に入っては郷に従え」と言葉がありますが、日本で何年も生活をしてからオーストラリアに移住してるので突然自分の性格は変わりません。

最近になって僕もオーストラリアの礼儀や文化を少しづつ理解してきたので自分を変えようとしていますが、やっぱり慣れないことはしんどいですよね。

日本では困らなかったことに異国の地で困るわけですから、後悔に近い感情にはなります。


将来的に後悔しそうな事や不安

親兄弟を見捨てることになる

家族や親兄弟に何か合った時にほとんど何も出来ない事は覚悟しておく必要があると思います。

日本から何千キロも離れてオーストラリアに住んでいるわけですから将来の親の面倒は兄弟に任せることになります。

僕にとってこれが一番の後悔の念になりそうだと思っています。
インターネットが発達したとは言え、実際問題すぐには会えない状況は変わらないわけなので解決方法はオーストラリアに両親を連れてくるしかありません。

だけど、言葉が話せない両親にとって海外に移住するのはとても勇気があることだと思います。
医療についてもそうです。高齢になるほど病院にお世話になる事も増えてくと思うので、病気になった時に医者が話している事は僕も両親もわからないと思うので医療の不安は計り知れないものがあると思います。
また、オーストラリアに移住すると決めた時に兄弟から「親の面倒はどうするん?」と言われた事もあります。
僕は長男なのでそう言われても仕方がないと思いますが、うしろ髪を引かれる様な思いになる事もありました。

それに、いくら人生は自分のものと言えどこれまで育ててきてくれた親なわけで、簡単に見捨てることは出来ません。

僕はこの部分を一番心配していて、何か合ってから後悔するよりもある程度でオーストラリアに見切りをつけて日本に帰るということは真剣に考えています。

皆さんも、移住してから後悔しないようにこのあたりをある程度頭の隅においた上で移住するのが良いと思います。

移民制度の改悪の心配

ここ数年でオーストラリアの移民政策がかなり厳しくなってきました。

最近の移民局の法改正の動きを見ていると、将来的にオーストラリアで永住権を持つことに対するメリットは少なくなると考えています。

オーストラリア政府は永住権から市民権に切り替えたい様な素振りを見せていて少しづつ、永住権の持つ特典を減らしていくのではと思っています。

例えば、

  • 子供手当はオーストラリア市民権を持つ人だけに与えられる。
  • 永住権を取ると5年毎にレジデントリターンと言うビザを更新しなければならないのですが、このビザの申請費用が上がる。
  • 永住権を持つ人が住宅を購入する時は税金が高くなる(実際、就労ビザの人が家を買う場合、永住権の人より高くなります)
  • 英語テストが導入される。(最低IETLS6など)


永住権を維持する為のコスト(費用)が年々増えてきているのですから移民法の改悪などで今後さらにコストが増えれば、オーストラリアに居続ける意味も薄れてきます。

その時に、日本でキャリアを積んでいたほうが良かったと後悔するかもしれません。

関連記事>>市民権を取ることのメリット。日本の国籍を捨てる勝ちはあるのか。

コンビニがない

オーストラリアに数年住めばコンビニが無い生活に慣れてくるので困りませんが、心配なのは老後です。

日本のコンビニはモノ以外にもサービスを提供していますよね。年金や健康保険の支払とか、光熱費の支払いも出来る。
僕は超高齢化社会に向けて、日本のコンビニが重要なポジションに就くだろうと考えています。

あれだけ日本中に存在しているわけですから、使わない手はありません。おそらく老人にとって必要なモノやサービスがコンビニで提供されてくると思います。

もしかすると、地方では足の悪い老人の為に遠隔で簡易的な医療が受けられる様になるかもしれません。

オーストラリアではその基盤となる24時間営業のお店に変わるものがIGAと呼ばれているスーパーくらいしか無いので、日本とオーストラリアの老人サービスの差が顕著になると思います。

その時に日本に戻りたいと後悔するかもしれません。


ある台湾人が永住した背景(おまけ)

今回お話をしたその人は台湾人で、台湾では会計士としてそれなりに良い給料で働いていました。

彼女も海外移住を夢見て数百万の貯金と共にワーキングホリデービザで渡豪しました。
ワーキングホリデービザの期限を迎える時、彼女はオーストラリアの自然や人との触れ合い方が台湾とぜんぜん違う所にどんどん惹かれていき、

ずっとこの国に住みたいと永住を決意しました。

移住の決意と永住ビザを手に入れるまで

彼女は語学学校に通い、その後TAFE(日本で言う専門学校)に数年通いました。

卒業後に彼女はスポンサーを必死に探し何年経っても見つけられず諦めかけていた4年後にやっと見つけ永住権を取得しました。

彼女は今、オーストラリアに住んで7年になります。

彼女はいいます。

「移住は失敗だった」

後悔していました。
永住ビザを取れ、オーストラリアに移住する事は出来た。


だけど会計士としてではなくパン職人として。


オーストラリア永住を目指す人達に彼女からのメッセージ。


移住を夢見てやっと叶った代わりに、こんな給料の低い職業になり家も買えない。

会計士に戻れるんだったら今すぐにでも台湾に帰り暮らしたい。
と。

彼女は続けて言います。
初めの数年は全てが日本と違いフレッシュに感じる。
この国には私の欲しいすべてがあると錯覚する。
だけどこの国は完璧じゃない。
人種差別だってある。
長く住めば住むほどこの国の嫌な所が見えてくる。
あなたは今は全てが新鮮で刺激的な環境だと感じているから気づかないと思うけど
いずれ気づく時が時がくるわ。

彼女はその言葉を残して、2ヶ月後にシェアハウスを出ていきました。

終わりに

これまで自分の夢はこのオーストラリアに永住することが夢でした。

日本の労働環境の悪さ。自分の人生って一体何なんだろうと感じる日々。

より良い暮らしと、自分のエンジニアとしての挑戦。

そしてある意味、自分の人生を再スタートする為の移住でしたが、
もしかしたら僕にはまだ見えていない先があるのかもしれません。