こんにちは、ウメ太郎です。
オーストラリアでは仕事が突然クビになったりするので注意しながら生きています。
これまでボクは何人もの方が朝出勤していきなりクビになった姿を見てきました。何度も心痛む光景を見てくると肌感覚で解雇になりやすいパターンも分かってきます。
今回は、オーストラリアでなぜ頻繁にクビになるのかについて考えていきます。
- クビになりやすい理由はワーホリの地位は底辺だから
- 英語の階級社会でもある - クビにされやすい雇用形態は
- 自分はカジュアルで働いてる? - クビになるパターン
- 行動が遅い、手際が悪い
- 受け身な仕事スタイル
- 休暇を取りまくる
- シフトの変更が多い
- 英語が話せない人 - クビにならない仕事の仕方
- 挨拶は名前を入れる
- クビ対策で大事なのは「自分流を忘れる」
- 初めの3ヶ月は気を引き締める - 日本人でクビになるケースで一番多いものは
- 適当な返事 - 最後に、クビになっても気にするな
クビになりやすい理由は
ワーホリの地位は底辺だから
クビになる理由を知るにはオーストラリアにある階級を見ていくと理解しやすいです。
上の図はオーストラリアの労働者階級をピラミッドで表したもの。
オーストラリアは給料が高いため、ワーキングホリデーを使って世界中から短期の出稼ぎ労働者が集まってきます。
そんな彼らは同じ会社に半年しか働けません。やり方しだいでは1年間働以上働くけますが、ワーホリで同じ会社に1年も務める方はそうそういませんね。
したがって、雇う側も「ワーホリ=短期労働者」として見ています。
しかもオーストラリアは仕事を求める人のほうが多いので会社側は選びたい放題。
これはつまり、労働階級でいうと底辺なんですね。めちゃくちゃ立場が弱いことを意味します。
雇用者も、いつやめるかもしれない人だと思っているので従業員を使い捨てだと思っているフシがある。
しかも英語もできないので会話は小学生と話しているようにも感じます。それに加えて毎日のように仕事を探している人がレジュメを渡しにくるので、ちょっと問題があればクビにして新しい人を雇ったほうが早いという考えになっています。
言い方が悪いですが、「社長の気分次第でクビがきられる」わけです。
英語の階級社会でもある
同じ、ワーホリや学生ビザでも英語の良し悪しで、まったく待遇が変ってきます。仕事は人との関わる場でもあるので意思疎通がストレスなくできる方はやっぱり立場が上になりやすい。
そして、上司からも気に入れられやすいです。
逆に言うと、たとえワーホリでも英語がネイティブ並に話せると、永住者より立場が上の場合もあります。
オーストラリアで自分がクビになりやすいかどうかは、ビザの種類、そして英語力が大きく影響しています。
過去に、全く仕事ができないオージと同じ職場になった時、いつクビになるんだろうと思いながら仕事をしていましたが、英語ができるので口でカバーできるんですね。
同じように英語が話せない日本人がジャパレスでクビになるケースが少ないのは、従業員とのコミュニケーションが日本語で出来るからフォローしやすい(言い訳しやすい)からです。
英語力があるかないかは自分のジョブセキュリティに関わってくる問題です。
クビにされやすい雇用形態は
オーストラリアでは「フルタイム」「パートタイム」「カジュアル」の3つの雇用形態があります。
フルタイムは1週間に38時間の労働が保証されています。
パートタイムは1週間に38時間の労働時間が保証されません。
フルタイムワーカーとパートタイムワーカーの最大のメリットは突然の解雇ができないんですね。法律的にNGになっているので、朝、出勤してクビなんてことにはなりません。
それに対してカジュアルは、労働時間の保証がなく、いつでも解雇出来るようになっています。
おそらくワーホリの方はほぼ全員がパートタイムかカジュアル。もし自分がカジュアル雇用であれば、会社は合法的にいつでもアナタをクビにできることに。
ワーホリの方はビザ的にも、法律的にも立場が弱い。
自分はカジュアルで働いてる?
突然のクビになりやすいカジュアル契約で働いているかどうかを見分けるのは、Super(年金)があるかどうか、有給があるかどうかでわかります。
カジュアルではSuperや有給が付きません。上司や社長に自分は有給があるかどうか確認してみて、付いていなければ、カジュアルで仕事をしていることになります。
クビになるパターン
仕事をクビになりやすい人は特徴があります。これから紹介するポイントに自分が一致すれば必ずクビになるわけではありませんが、普段からの仕事の仕方を見直してみることをオススメします。
行動が遅い、手際が悪い
英語ではパフォーマンスが悪い。と言われます。上司やマネージャーから言われたことができない人、タスク完了までにとっても時間が掛かる人はクビになりやすいですね。
他の従業員や同僚と比較してみて自分の仕事スピードが遅いなと客観的に感じれば改善しましょう。
受け身な仕事スタイル
オーストラリア人は受け身な仕事をする人を嫌います。
理由は、指示をするのが面倒だから。まさにオーストラリア人の国民気質が表れていますね。
受け身的な仕事から自分発にするコツは、気を効かせた仕事をすること。
他の人から「あ、気が利くね」と言われそうなことが出来る人は会社から重宝されるのでクビになりにくいでしょう。
休暇を取りまくる
休みが多い人もクビになりやすいです。ボクの過去で一番印象に残っている人はイタリア人のジュリオ。
1ヶ月の休暇をとった後、会社に出勤した当日に解雇を言い渡されましたね。あまりにも残酷すぎです。
休暇を取るのは法的にも合法ですが、相手は人間なので働いてもないのに給料を支払うのは気が良いものではありません。しかも1ヶ月も不在となると、仕事をすすめる関係で別の人を雇うことにも繋がります。
シフトの変更が多い
オーストラリアは「面倒なモノは切り捨ててしまえ」という風潮があります。
シフトの変更が多いと、めんどくさいんですよね。考えるのが面倒だからクビにしよう!とめちゃくちゃ横暴な考えが当然のごとくまかり通っています。
英語が話せない人
英語が話せないと、悪者になりやすいです。ボクもこれまで何でも経験しましたが、外国人?は責任転嫁(自分の責任を相手のせいにする)ばかりするのが大好きなようで、自分の問題をほかの立場の弱い人になすりつけようとします。
英語が話せない人がクビになりやすいのはこのあたりも大きなウェイトを占めていたりします。
特に、自分がクビになりそうな時に、別の誰かを陥れて自分が助かろうとしますね。
英語ができない人は、意思疎通ができないのでもってこいのターゲットになるわけです。
クビにならない仕事の仕方
オーストラリアは働き方が日本と全然違います。
同じ感覚で働いていると「今日は帰っていいよ=クビ」になることも。
ボクがこれまで解雇されていった人たちを見ながら感じたクビにならない理由をまとめると下の通り。
挨拶は名前を入れる
オーストラリアでは挨拶に相手の名前を入れることが、相手へ尊敬を表すというような感覚があります。
礼儀とでもいえばいいでしょうか。
オーストラリアでも礼儀はかなり大事です。礼儀ができていない従業員は印象が悪く、誰かを切る状況になるとまずはそういう人から切られていきます。
挨拶をするときは必ず名前読んであげましょう。
Good morning, Ume rato
のような感じです。
クビ対策で大事なのは「自分流を忘れる」
これまでの自分のやり方をちょっと頭の片隅において、新しい環境のやり方に合わせてみましょう。
日本で通用している自分流もオーストラリアではまったく役に立たないどころか雇用主にとってはマイナスに思えることも。
試用期間が終われば少しづつ、自分のやり方と会社のやり方の良い部分を混ぜながら仕事を進めていけば良いと思います。
シンプルに考える
オーストラリアにはKISS理論というのがあって、物事を単純に捉えようとする傾向があります。
仕事はできるだけ少ないワードで伝えることを心がけましょう。
仕事のやり方もあまりきめ細やかさを意識せずに最終目標(ゴール)だけを意識してそれを達成するようにすればいいです。
初めの3ヶ月は気を引き締める
雇用契約書には会社にマッチしなかった
従業員を解雇できるように「Probation Period」が書かれています。
試用期間ですね。
この時期が一番クビを切られやすい時期でもあります。仕事や態度に気をつけたい時期ですね。
苦労して見つけた働き先で働き続けるために気をつけたことは次の3つ。
スケジュールを守る
オーストラリアは納期がない国と噂で流れていることもありますが、それは永住者の話。
特にワーホリは社会的な立場も弱いので仕事の納期をかならず守ってください。
正直に仕事をする
自分の仕事力を信じてください。見栄を張る必要はまったくありません。
わからないこともわかったふりをして仕事すると後でバレたときに信頼度がゼロになります。
もちろん、クビになるコースまっしぐらなわけなので注意したほうがいいですね。
社長の印象に残こればクビになりにくい
オーストラリアは「個人」プレーな社会です。
それだけにどこにでも居るような従業員にはあまり価値を置かない傾向があるので、そういう人は目立たないのでクビにもなりやすい。
これまでのお仕事経験や自分の個性を入れながらちょっと変わった提案をしてみると、印象はぐんとあがります。
とくに社長から、
「こいつはちょっと違うな」と思わせられれば重宝される場面も多くなります。
そうすると、社長の印象にも残るのでクビになりにくくなりますね。
悪いことは言わない
これまでデメリットや悪い面を言ってよかった試しがありませんでした。
もしデメリットを言うならメリットも付け加えるようにしたほうがいいですね。
肯定的な発言をする人のほうが好印象を持たれる傾向です。
ボクはプログラマだったのでデメリットを言うことも仕事のひとつですがオーストラリアではあまり受け入れてもらえないとわかったのでメリットだけ言うようにしました。
そうすると、社長たちの感触もあがりましたね。
日本人でクビになるケースで一番多いものは
一般的に日本人は優秀です。真面目で勤勉なので際立って問題がでません。
他の国の方だと、少しでもスキがあると携帯を見たり、タバコを吸いに行ったりとサボろうとします。ひどい時にはお昼ごはんと言って2時間も戻ってこないことも。
以前の職場では仕事を全くせずにFacebookばかり見ているオージがいましたね。ただ、社長はパソコンの画面を盗撮するアプリを入れていたので、彼のサボりがバレた怒られていました。
日本人でそんな勤務態度を取る人はいないと思いますが、仕事中にトラブルになりがちな相槌(うんうんと言う)について紹介します。
適当な返事
日本人が一番クビになりやすい理由は適当な相槌(あいずち)なのではと思っています。
質問に対して、「うんうん」「Okay」「Yes」と自然に出してしまうこと。
わからないのに、頷いて、仕事ができていないなんてのは典型的なパターンですね。
なんとなくでも言われた仕事の内容がわかっていれば相槌はいい方向に使えます。仕事が5割以上できていれば、それほど大きな問題にはなりません。
ただ、まったく何をしたら良いのかわからないのに、相槌を打つと、話効いてるのか?とイライラするわけです。
そんな人はすぐにクビになる可能性が大ですね。
最後に、クビになっても気にするな
日本で仕事をクビになると、一体どんなことをしでかした思いますがオーストラリアではかなり普通です。
クビになるということは自分の能力が低いというわけではありませんし、人格否定でもありません。
ただ単に、会社が求める従業員でなかったというミスマッチなだけです。
会社ごとに仕事に理想的な従業員はさまざまです。たとえクビになったとしてもただ単に次の会社を見つければいいだけなんですよね。
もしクビにされて無職になっても気を落とさずにビールでも飲んで今日を忘れましょう~!
ありがとうございました。
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