こんにちは、うめ太郎です。
オーストラリアは思ったよりも監視社会ですね。
常に誰かから盗撮されていると思ったほうがいい。とまでは言いませんがお金が絡む部分は盗撮・盗聴されていると思ったほうがいいです。
ボクの場合は仕事中のパソコン操作や画面キャプチャーが社長に送信されていましたから。
今回はオーストラリアが思っていたより監視する社会だったことについて書いていきます。
どこでも監視する
オーストラリアがなぜ監視社会なのかと言い切れる理由はまず、町のいたる所にある監視カメラの存在。
PerthNowなどのニュースを見ていると犯罪を犯した人が現場に行くまでの様子や自宅に帰る様子が公表されているんですね。
いわゆる盗撮です。
その他、犯罪率が日本と比べて高いので空き巣対策として家の周りに監視カメラを置いているところも少なくありません。
ボクはアパートに住んでいますがお隣さん側の天井に監視カメラが赤く光ってるんですよね。
監視は違法ではない
オーストラリアで市民を監視する動きは2012年に政府が安全のために監視をするべきという発表から始まっているようです。
そこから少しづつ国民を監視する法的な下地が作られていくのですが、今では警察の捜査や安全のために通信会社から「メール、電話」などの情報を請求できるまでになっています。
監視カメラもそのうちのひとつですが、国民の半数以上(52%)は安全のためなら監視は必要という調査もでており国民からある程度支持されているみたいですね。
ただ、ボクたち善良な市民はあまり深く考えなくていいです。こういった監視は何かのタイミングで調査が必要になるときだけ掘り起こされます。
一般的には善良でない市民に対して行われる監視なので普通にしていれば特に大きな問題になりません。
むしろリアルに影響があるのは職場での監視のほう。
職場での監視
オーストラリア人は「人はそもそも悪であるから疑って掛かる」という性悪説が判断基準の底にあります。
ボクの体験を話すと、オーストラリアで初めて就職した会社で監視カメラがありました。従業員が何をしているのか社長室から分かるようになっています。
ボクの仕事はIT関係だったのでパソコン入力が主な仕事ですが、なんとそのパソコンに監視アプリまで入っていました。
TimeDoctorと呼ばれているもので、あなたのパソコン画面や同僚とのチャットまでモニタリングできるもの。
表向きはタイムカードのように仕事の始まりと終わりにボタンを押すだけのものですが、なんとそのアプリは従業員がサボっていないか監視するための便利アプリだったんですね。
具体的に監視している内容は
- 数分ごとにパソコンの画面をキャプチャ
- 観覧したウェブサイトのログを集計
- メールソフトを開くと画面がキャプチャ
- 仕事に関係がないウェブサイトを開くとキャプチャ
真面目に仕事をさせるためのソフトですが、そこまで監視しているとは思っていませんでした。
仕事に休憩はつきもの。集中してタスクを終わらした後に自分へのちょっとしたご褒美にFacebookやニュースを見ると即キャプチャーされて社長に知らされます。
社長はきっと他人のプライベートを覗いてムフフとしているのでしょう。
日本は性善説を根底に判断している人が多いので、多少サボっていると分かってはいても従業員の気持ちをくんでくれます。
オーストラリアは徹底的に疑うことから始める所があるので、もしビザや永住権につながるような仕事につけたら最新の注意を払ったほうがいいですね。
基本的に監視されていると考えたほうが身のためです。
監視とビザ審査の影響
オーストラリアの法律では電話やインターネットプロバイダが電話やSMSなどの通信記録を2年間保管しておくことを義務付けています。
逆に言うと過去2年間の記録は残っているということ。
移民局はビザ審査のために国内の業者から通信記録の開示を請求できます。つまり
- 電話
- メール
- テキスト
- アクセスしたサイト
が筒抜け。
しかもあらゆる事に電子化を進めているのでこれまで以上に個人のデータとアクティビティ(活動)が繋がりやすい社会でもある。ちょっと怪しい事をすればバレるわけです。
例えば、学費を稼ぎたいとキャッシュジョブをしてしまえば、銀行口座の残高があまり減らないわけで怪しまれるかも知れません。
これからオーストラリア永住を考えている人はこちらでの行動に十分注意をしましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回はオーストラリアが思った以上に何でも監視する社会、しやすい仕組みを作っている事を説明しました。
この記事がこれからオーストラリアでビザや永住権を狙う人に参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
オーストラリアに永住したいと思う人に幸運を。