こんにちは、うめ太郎です。
オーストラリアで家を建てるとき、保険は入りましょう。後で泣きを見ます。
そんな夢のマイホーム契約をしても家がちゃんと完成しないときに備えての保険があります。
それが、建築保証保険(Builders Warrantly Insurance)です。
この保険は家が建たなかったときや、欠陥住宅だったケースも対応しています。
保証内容は州ごとに違いますが、できるだけまとめているのでこれから新築マイホームをオーストラリアで考えている人には、ざっくりと住宅の保険について知ることができるでえしょう。
- 建築保証保険とは
- 保険料の支払いタイミング - どんなときに保険が適用?
- 家の完成後に欠陥がある - 州ごとに保険の内容が変わる
- 欠陥住宅が少ないのはクイーンズランド - 州ごとの保険内容!
- ACT州
- NSW州
- NT州
- QLD州
- SA州
- WA州
- TAS州 - 最後に、保険があるとやっぱ安心
建築保証保険とは
Builders Warranty Insuranceと言います。直訳すると建築保証保険と言います。
オーストラリアでは家を建てる建築業者のことをホームビルダーと呼びますが、その建築業者が何らかのトラブルで仕事を最後まで家をちゃんと建てられなかったときの費用をカバーする保険です。
トラブルは家が建たなかった時や欠陥住宅だった時、そして建設会社がまさかの倒産したときなどさまざま。
この建築保証保険(Builders Warrantly Insurance)は州によって呼び名や具体的な保険の内容が変わります。
さすが、オーストラリアの行政を州で管理していると、同じ国と言えど州は別の国のようにルールが違いますね。
この保険は
- 家を建てる
- 家のリフォーム
をする際に保険契約をします。タスマニア州だけが保険契約をするか自分で決められますがそのほかの州では保険契約が必須です。
保険料の支払いタイミング
保険の契約は家の建築に直接関わるお金を支払う前です。例えデポジットであってもそれを支払う前に保険を契約するのが常なので注意してください。
どんなときに保険が適用?
ホームビルダーが最後まで受けた家の建築をできないケースとしては
- 会社が倒産
- 夜逃げ
- ライセンスが剥奪(不正などによる)
- 建築会社のメンバーが死去
などが一般的です。
最後の「建築会社のメンバーが死去」はかなりレアなケースだと思いますが、オーストラリアは個人でも家の建築ビジネスをしている方もいるので、病気などによるケースも含めると無視できない可能性なのでしょう。
家の完成後に欠陥がある
家のキーを受け取った後に欠陥を見つけた場合も保険でカバーされます。
その際のポイントは「どの部分の欠陥」なのか?
それによって保険のカバー期間に含まれているのか、保証される金額も変わってきます。
欠陥は大きく
- 住宅の構造や設計の問題
- 上記以外の欠陥
に大きく分けられています。
構造や設計上に欠陥は家の枠組みや基礎部分にある問題です。その場合はどの州でもおおよそ6年間保証しています。(structural defects)
構造や設計以外の欠陥は、レンガで作られたたPrasterWorkとったレンガを積んだ後に塗ったりする作業や、家の敷地と道路や隣の家との壁の問題だったりなど、家そのものの構造的な問題でないタイプです。このタイプの保証期間はおおよそ2年です。(non-structural defects)
外部リンク: Structural & Non Structural Defects in Building Construction
実際の保険期間や保険の内容は州ごとに変わってきますのであくまで一般論だと考えてください。
ただ、知りたがり屋のボクは州ごとの違いを記事の最後にまとめています。
州ごとに保険の内容が変わる
Builders warranty schemes differ significantly between different states and territories, and have been the subject of a lot of passionate debate, criticism and (in some states) significant change in recent years.Builders Warrantly Insuranceの保険内容は州ごとに決められていてオーストラリア全土で統一されていません。ただ議論は盛んに行われているみたいで、ここ数年でカスタマーを守るための保険内容が強化されているようです。
欠陥住宅が少ないのはクイーンズランド
クイーンズランド州は建築保証保険についてかなり厳格に取り決めをしているようです。建築に関わる作業をすべてライセンス化することで欠陥住宅の数を減らす取り組みもしています。
また、家をたてる上でリスクになりそうなことを文書化し建築会社が把握できるようにしているので、そもそもとして欠陥住宅が置きにくいシステムになっています。
それもあってか、クイーンズランドの保証期間は短めです。
ちなみに、保険の管理はBuilding Services Authority (the BSA)がしています。
州ごとの保険内容!
それではそれぞれの州ごとにどのように保険内容が違うのか見ていきましょう!
ACT州
保険の名前
Home warranty insurance
保険契約が必要な金額
$20,000
保証期間 (構造的な欠陥)
6年
保証期間 (非構造的な欠陥)
2年
保険でカバーされる金額
$85,000
NSW州
保険の名前
Home warranty insurance
保険契約が必要な金額
$20,000
保証期間 (構造的な欠陥)
6年
保証期間 (非構造的な欠陥)
2年
保険でカバーされる金額
$340,000
NT州
保険の名前
Residential building insurance
保険契約が必要な金額
$12,000
保証期間 (構造的な欠陥)
6年
保証期間 (非構造的な欠陥)
1 year
保険でカバーされる金額
$200,000
QLD州
保険の名前
Home warranty insurance
保険契約が必要な金額
$3300
保証期間 (構造的な欠陥)
7 month
保証期間 (非構造的な欠陥)
7 month
保険でカバーされる金額
$200,000
SA州
保険の名前
Building indemnity insurance
保険契約が必要な金額
$12,000
保証期間 (構造的な欠陥)
5 year
保証期間 (非構造的な欠陥)
5 year
保険でカバーされる金額
$80,000
WA州
保険の名前
home indemnity insurance
保険契約が必要な金額
$20,000
保証期間 (構造的な欠陥)
6 year
保証期間 (非構造的な欠陥)
6 year
保険でカバーされる金額
$100,000
TAS州
タスマニア州には保険がありません。
最後に、保険があるとやっぱ安心
今回はボクが家を買う事を考え出したので住宅の保険についてまとめました。
オーストラリアのほとんどの州で家が完成しない、または欠陥があるの保険があることがわかりホッと一息です。
これで安心してオーストラリアで家が買えますね!
オーストラリアに移住したい人に幸運を。
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参考にした記事: What is 'builders warranty insurance'?, Home indemnity insurance