信頼できない移民エージェントの特徴とリアルな失敗談

オーストラリア移住にかかせないのがビザの問題。このビザ申請はご自分でするか、ビザエージェントに代行してもらうことができます。

ただ、自分の人生を大きく左右する「ビザ」なだけに移民エージェント選びはゼッタイに失敗したくありません。

「医者は医者を信じない」という言葉があるように移民エージェントもピンからキリまであります。移民局のHPからビザの申請情報を徹底的に調べるのが安心ですが英語に相当自身がなければ心の何処かで不安はのこります。

今回の記事はボクと当ブログにお問い合わせをしてくれた方の失敗談を通してエージェント選びに役立てていただければと思います。

それでは今日もアツく語りましょう!

エージェント選びに失敗した経緯

ボクが初めてエージェント探しに没頭したのは2014年の初春。スキルアセスメントをパスして独立技術の永住権を目指す予定でした。

自分の人生を預けるエージェント選びだけは慎重にならないと、と思い当時インターネットの検索ででてきたエージェント30社にメールをかたっぱしから送りました。

そうして選んだのが、親切に相談を載ってくれたC社です。最終的にそのエージェント様と契約もしました。しかしC社にお金を振り込んだあと直ぐに後悔することになります。

キャンセルするか本当に迷いましたがエージェントを信じて技術査定を進めた結果、やはり大失敗します。

失敗から学ぶ悪いエージェントの特徴

そこからボクは4つの事を学び(経験)しました。

契約後に態度が激変する

まず、C社と契約をした途端に担当者の態度が急にカジュアルになりました。さらにメール返信スピードも極端に遅くなりました。

また、これまでのプロを感じさせる雰囲気はどこに行ったのかと思うくらいの「ゆるさ」ある返信内容です。

今さらながら考えてみると、送られてきたメールの内容はしっかりと作り込まれたテンプレートだったんだろうと思います。

よくある問い合わせ内容の返答をしっかりとテンプレート化して使えば、それだけでプロの雰囲気をだせますよね。

ただ、この部分はどこの会社でもあると思いますし、また契約するまで誰もわかりません。問題なのは次からです。

約束したことが守られない

契約前のやり取りでは親切にアドバイスに載っていただけていました。その際にはC社はしっかりと申請手続きを管理し、提出するドキュメントの修正やアドバイスも行うと約束してくれたのですが、まったく何も行われないまま申請が提出されることになります。

スキルアセスメントは見事に満足のいかないものになりました。技術査定の失敗原因を探ろうとエージェントと会話を進めていくと、なんとそのC社は申請費用の一部を返金すると持ちかけてきたのです。

さらに、スキルアセスメントの結果は永住権申請が絶対に通らない内容。にもかかわらずC社は「出してみないとわからない」と、永住権申請を勧めてきたのです。

その後にわかったことですが、ボクが提出した資格証明書を査定機関に提出していない疑いも発覚します。

C社には心の底から愕然としました。

安いエージェントは仕事内容が薄い

C社は他のエージェントとの見積もりを比較すると4割も安い値段でした。こんなに相談に載ってもらえて金額も安いなんて素晴らしい!と思い契約をしましたが、よく考えて見ると「安いということはビザの準備に時間を掛けられない」ということを意味します。

考えてみてください、通常は、エージェントに1時間のアドバイス提供(コンサルティング)を求めると200ドル程度が相場です。

もし、永住ビザやスキルアセスメントの申請代行費用が2,000AUDドルだった場合、エージェントは10時間の仕事しかできない事を意味します。

それが4割引の1,200AUDドルだとすると、書類のチェックやその時のビザ条件の情報集めなどに使える時間はたったの6時間しかないわけです。

エージェント費用がかなり安かったのですが、やっぱり安いと品質も悪いのです。

資格のある担当者がアドバイスしていない

オーストラリアでビザ申請代行業やビザに関わるアドバイスをするにはMARAに登録されている事が法律で決められています。

ただ、必ずしもMARAの登録を持った人がアドバイスをしてくれるとは限らないことも今回の件でわかりました。

ボクがビザの相談から契約、申請まで担当をしてくれた人はC社のF氏でした。C社にはMARAに登録されているS氏とMARAに登録されていないF氏が共同でエージェント業を営んでおり、ボクが実際にやり取りをしていた人は初めから最後まで無資格のF氏だけでした。

当時ボクは、MARA資格があるS氏とF氏が裏でしっかりと連携をしていたと勝手に想像していましたが、実際はF氏の独断のアドバイスであることも後でわかってきます。

自分でもわかる不正確なアドバイスだった・・・

このスキルアセスメントの後に何度かC社とやり取りをしたのですが、その回答が明らかに間違っている事がありました。

ここでは2つの体験として書いていきます。

技術査定の年数計算方法がわかっていなかった

まずアセスメントの結果欄に、技術査定機関(ボクの場合はACS)から認められたANZSCOコードとしての職歴は1年だけでした。

移民局のHP(ホームページ)でも技術査定で認められたANZSCOコードとして職業年数がポイント制ビザの加点対象と書かれています。

F氏はなんと、「このあたりの判断はビザを出してみないとわからないのです」とあっさり一言。

ビザエージェントですからビザ が発行される最低限の条件を知った上でアドバイス(判断)しなければならないのに、「出してみないとわからない」など、ビザアドバイスの資格のある方の答えとは思えません

ビザに家族を含める条件を大間違いしていた

さらに就労ビザ(当時はS457)に家族やパートナーを含める場合はSubsequent Entrantと呼ばれるストリームで申請します。

就労ビザ(S482, S457)ではパートは英語テストを受ける必要が無いのですが、「IELTSが必要」とF氏からアドバイスがありました。*
* 永住権を申請する場合はパートナーもIELTSのスコアをパスしなければなりませんが、就労ビザは必要ありません。

ここから読み取れるのは、おそらくMARNに登録されているS氏の名前を借りて、実際の作業やビザのアドバイスはMARN登録がされていないF氏が対応しているだろういう事です。

こういったケースを当時のボクでは想像することすらできませんでした。

お問い合わせ頂いた方の体験談

これまでたくさんの方とこのブログを通してやり取りさせていただきました。そのやり取りの中でボクが使ったエージェント(C社)を使い同じように失敗された方がいらっしゃいます。(Yさん)

その方はSA州で489ビザ申請の代行のためにC者と契約しました。ビザの残り期限が3週間でしたが、C社はビザ申請をススメます。

489ビザ申請のプロセスは

スキルセレクト

ビザ本申請

で、ブリッジングビザが発行されるのはビザ本申請をしてからです。

また、スキルセレクトを通してEOIを提出しますが、それのインビテーションは月に1回だけ。つまりビザの残り期限が3週間の時点で明らかにかなりリスクが高いと判るのですがF氏はススメます。

ビザの残り期限が3週間の時点で学生ビザに切り替える必要がありますが、F氏は「忙しくてできないので自分でしてください」とあっさり一言。

そして、この方は当ブログにお問い合わせをしてくださいました。

C社からエージェント料が全額返金

ボクが使った同じエージェントであることがわかり、さらに経緯を聞いてみると、ビザ申請に必要な大事な書類を提出していないことを気づいていました。

その方は最終的にC社の不誠実なアドバイスに対して苦情を入れ、なんとC社はエージェント代行費用を全額返金していました。

ビザ代行のMARA資格を持っている方が運営されている会社さまだからといって安心するのはいけないことをこの体験談でも教えてくれています。

オススメ「できる・できない」エージェント

エージェントはピンからキリまであります。お金にならないと思えばまったく相手にしてもらえないエージェント、留学ばかりオススメするエージェントなどさまざま。

ボクがエージェントの評価のためにやり取りをした会社様と、独断と偏見の評価ページがあるので参考になると思います。

なんでも相談に応じてくれるからといって、そのエージェントがオススメできるわけではありません。オーストラリアでは「値段と質」が日本以上に反映されている国でもあります。

ある程度のサービスを期待するならばそれなりの費用は覚悟しなければならないかもしれませんね。

オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。

次のページ>>僕が実際に使った移民エージェントの選び方と4つの方法

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