オーストラリアの地方(田舎)に移住するデメリット

ビザが取りやすい田舎移住に人気の地方エリア。オーストラリア政府の思惑通り地方ビザを狙う方がRegional Areaに移住を開始しています。

当ブログ、おーすとらりあ移民局でもこれからの移住の主戦場は地方移住がキーとまで伝えていましたが、良いことばかりではありません。

今回はあえて地方に移住することのデメリットについてアツく語っていきたいと思います。

田舎移住=人口が減っている地域に移住すること

地方に移住すると決める前に知っておいたほうがいい大事なことはその地方の経済状況です。

地方エリアは人口が少ないエリアのことでビジネスをされているオーナーも少ないと考えるほうが自然。また、中には過疎化している地域(ダーウィンとか)もあるのでビザ狙いに目がくらみとにかく田舎に住むのは考えものです。

仕事が見つからない

人口が少ない地域は都市があまり発展していないのでお店が少ないと考えるべきです。オーストラリアの失業率は小都市ほど高い傾向です。タスマニアや南オーストラリアは失業率がオーストラリアの中でも一番高く仕事を見つけることが難しいかもしれないことを心にとどめておきましょう。

この記事ではメルボルンで大学を卒業し、タスマニアにビザ目当てで移住した彼女がいかに仕事を見つけるのが難しいのかコメントしています。会計士として仕事を9ヶ月も探した探したけれどもビザのスポンサーが見つからずに断念した悲劇が書かれています。彼女は仕事を探している間、生活費を稼ぐためにウーバーをしていたそうです。

収入と支出がアンバランス

ビザが比較的取りやすい地方ビザから永住権を目指す人が増えました。田舎に人が一気に集まることで職探しの人が多くなるわけです。そうなると生活面で2つのデメリットが出てきます。

給料が低い

たくさんの人が少ない仕事を取り合うので、雇用する人側としては年収を以前より少なくしても人が雇える状況になります。

物価が高くなる

限られたモノをこれまでより多くの人が求めるのでモノの値段があがります。

ABCニュースから

上の図はメジャー都市ごとに住宅価格がどれだけ上下したのかを表しています。

全体的に家の値段が下がっているにもかかわらず、州全域が田舎に指定されているタスマニア州と南オーストラリア州だけが上昇しています。

この2つの都市にはビザ狙いで多くの人たちが移住したので値段が上がっています。

タスマニアでは給料が低い上に住宅やモノの値段が上がっているので生活がキツキツで食べ物を買えば何も残らないといった嘆きも前での記事では言っています。

一度移住をすると引き返せない

州政府からのスポンサーありきでビザを手に入れた場合、その地域に2年は住む必要があります。それがビザ条件の一つですが、それを無視して他の都市に移動した場合はビザのキャンセル対象になります。

仕事が見つかりにくい田舎に数年も足止めされる可能性もあることを覚えておきましょう。

地方に移住するならどこがいいか

地方移住でも人口の少ない地域はビザ狙いとしてはあまりオススメできません。仕事が見つからない可能性があるからです。

人口が多い都市に住む

そこで移住に適した場所になるのが人口の少ない州の中でも一番の人口がある州でしょう。

南オーストラリア州がRegional Areaの中でも一番大きなアデレードを抱えています。またこの州は子供の学費が免除される制度もあり家族移住に最適。また「大学を卒業+数ヶ月の就職」で南オーストラリア州がビザのスポンサーになってもらうことも。

大都市の周りの田舎に住む

その他にオススメできる手としてはシドニーやメルボルンなど人口の大きな都市の周りにある田舎に住むことです。

田舎エリア(地方エリア)はニューサウスウェールズ州やビクトリア州などの中も指定されています。

そこに住むメリットとしては田舎でビザを狙いつつも、車やバスで大都市でも就活ができる距離に住めることです。田舎のいいところ(ビザの面で)と大都市のいいところを2つ合わせ持った戦略です。両得ですね。

移住についてのアドバイス

田舎はとってもメリットがある地域ですが、デメリットもあります。あまりに小さな町や都市に住むと仕事も見つかりません。

地方移住のメリットとデメリットを理解しつつ、大都市でもビザ活動ができる距離に住むのがいいかもしれませんね。

オーストラリアに移住したいと思うすべての人に幸運を。

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