田舎の労働者不足を証明するRegional Certifying Body【オーストラリア永住権】

RCB(Regional Certifying Body)はダイレクトに申請する永住権にはかなり重要です。

例えば、RSMSはダイレクトとテンポラリーレジデンスのどちらかの方法を選んでビザを申請します。その中でダイレクトの場合は会社の所在地がある地域で本当にその職業が不足しているのかチェックされるんですね。

この報告書はRCB (Regional Certifying Body)と呼ばれています。

今回の記事はこのRCBについて深く掘り下げていきます。

数カ月以内には廃止されるRSMSですが、おそらく改正後のビザにも同じ考えが導入される可能性が高く、ダイレクトストリームでビザ申請する人には有益だと思っています。

移民エージェントがビザ申請を代行すればこのRCBは考える必要はありません。ただ自分の人生を他人任せにするのではなく最低限の概要だけでもつかんでおくと何か合ったときでも移住計画を柔軟に対応できるでしょう。

それではいってみましょう!参考リンク:Regional Certifying Body

RSMSのおさらい

数ある永住権の中で人口の少ない地域で生活する(した)ことを条件に申請するのがこのRSMS (Regional Sponsored Migration Scheme)です。

申請には田舎で同じ会社に3年間働いて申請する「テンポラリー・レジデンス・ストリーム」とすぐに申請する「ダイレクト・ストリーム」の2種類があります。

今回紹介するRCBはダイレクト・ストリームを経由して申請する場合に移民局に提出をします。

Regional Certifying Bodyって?

RCBはRSMSを申請する会社が所在する地域のマーケット情報がどんなものかを報告するものです。またその情報を元にビザにノミネートされているボクたちのような外国人労働者の必要性についても報告されます。

主な報告ポイント

  1. 職業に見合う給料金額で雇用が契約されているか
  2. 役職 (職業)が経験に見合うものであること。ビザのための雇用でないこと
  3. その職業がオーストラリア人や永住者で代わりがきかないこと
の3つが主なポイントです。テンポラリー・レジデンス・ストリームと違い少し厳しく審査されます。外部リンク: The Role of a Regional Certifying Body (RCB)
これにはオーストラリア政府としての懸念もあります。

オーストラリア政府は市民権に雇用してもらいたい

RSMSビザは企業がスポンサーになることで発給される永住権ですが、オーストラリア政府としてはオーストラリア人を優先的に雇用してほしく、その人たちの雇用機会を奪わないようにこのRCBを参考にビザの発行をするかどうかの判断をしています。

ダイレクトストリームはこれから就職する会社で入社前に申請するのでオーストラリア政府としても安い外国人労働者に国内の雇用を奪われないようにしているのでしょう。

費用

このRCBはその地域をよく知るエコノミストやそれ系列の会社からアドバイスとして移民局に提出する用の資料を作ります。したがってもちろん有料です。料金は会社ごとにさまざまで一律ではありません。ただ大体は300ドル以上からみたいです。

Regional Certifying Bodyの取得先

RCBは会社が所在する地域の査定機関に依頼して手に入れます。オーストラリアで議会決議された内容を見てみると地域ごとにどの機関からRCBを手に入れるのかが書かれています。

また移民局では地域ごとにRCBをどこに依頼すれば良いのか書かれています。

ここではそれを見やすく紹介します。最新の情報は上のリンクから移民局のページに飛んでみてください。また審査機関と直接コンタクトを取るときは郵便番号を必ず伝えてRCBが対応している地域なのか確認してくださいね。

オーストラリア首都特別地域

ニューサウスウェールズ州

全域に対応

中央地域|Central NSW

北部|Northern NSW

東部地域|Eastern NSW

南部地域|Southern NSW

西部地域|Western NSW

ノーザンテリトリー州

クイーンズランド州

ブリスベン

ゴールドコースト

サンシャインコースト

南西地域|South West Queensland

中央地域|Central Queensland

北部クイーンズランド|North Queensland

ケンズ

その他の地域

南オーストラリア州

タスマニア州

ビクトリア州

西オーストラリア州

移住についてのアドバイス

RCBは会社が移民希望者の永住権スポンサーになるときに、オーストラリア国民にとって不利にならないかどうかについて書かれているアドバイスの書類です。

もしこのアドバイスがよろしくない内容だったらどうでしょうか。その場合はまだ策があります。ノミネーション申請の際にこのRCBを提出しますがその際に雇用者側からの報告書も合わせて審査に考慮されるとされています。

つまり雇用者が、移民局にビザ申請者の必要性を強く訴えればそれが審査に影響します。もちろんただ訴えるだけでなくナゼその人が必要なのか資料作りをして申請すればノミネーション通過の可能性が上がります。

できるだけ情報を集めて永住をゼッタイに取りましょう!

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