最低賃金が世界でトップ。【働くならオーストラリア】2019年版

こんにちは、社畜中のウメ太郎です!

オーストラリアは世界で一番最低賃金が高い国です。(2019年)

これからワーキングホリデーやお仕事を通して移住を考えている方にとってオーストラリアはお金の宝庫。

今回はそんなオーストラリアの最低賃金について考えていきます。

それでは今日もアツく語り合いましょう!

オーストラリアの最低賃金

2019年の5月30日に最低賃金が上がり、一時間あたり$19.49になりました。

今日のレート、1ドルが72.11円で計算するとおおよそ時給1400円。オーストラリアにある全ての会社が支払わなくてはならない最低限のお金がこの値段です。

最低賃金はどの州のどのエリアで働いていても同じです金額です。

最近は「オーストラリアに出稼ぎ」という言葉もネットでは出てくるようになりました。これだけ最低賃金が上がり、簡単にお金が稼げるようになれば自然な流れですね。

ただ、これはあくまで最低の話。職種によっては時給はもっと上がってきます。

ちなみにボクの年収を時給にすると40ドルくらい。この業界ではそれほど高くありません。

マイニングの賃金はそれを遥かに超える56ドルとからしいです。

上がり続ける最低賃金

上の図は1週間の最低賃金(Wage)の上昇を2009年から2019年まで追ったものです。

10年間で1.36倍も賃金が上がっています。

日本の東京で比べてみると、10年で1.29倍なのでオーストラリアのほうが賃上げスピードは高いですね。

オーストラリアの賃上げって景気の実情と合っているのかは別の話。

オーストラリアの景気は2015年から下降気味で失業率も上がっています。そんな中、賃金を上げているのは政権の人気取りの可能性もあるのではと考えています。

雇用形態によっても変わる

オーストラリアでは3つの雇用体系があります。

  • フルタイム
  • パートタイム
  • カジュアル

それぞれの違いは、フルタイムは労働時間が週に「38時間保証」「有給がある」「突然の解雇がない」です。

パートタイムは一週間あたりの労働時間に保証は無いものの、それ以外はフルタイムと同じ。

ただ、カジュアルでは上であげた3つの保証すべてがありません。保証が無い代わりに賃金は25%増しになっています。

ここでピンと疑問に思った方。カンがいいです。

学生ビザやワーホリビザの方が同じ会社で1週間に38時間働くとなると一日7時間以上の労働です。

ほとんどの方がカジュアル契約で働いていることになり、25%高い給料をもらえているわけですね。

キャッシュジョブの扱い

給料を現金でもらうのもよし、銀行振込でもらうのも良しですが最低賃金は守らなければなりません。

年々上がる賃金が会社の経営コストを上げている部分もありカツカツの会社はキャッシュジョブをオファーしてくるケースがあります。

それ自体はいいのですが、給料明細(PaySlip)がない場合は労働契約がされていない可能性があるので注意です。

会社はキャッシュジョブにすることで税金を支払っていない可能性があるんですね。

年収の中央値が高い

出典元:News.com.auから

上の図は州ごとの平均年収をグラフにしたものです。

オーストラリア全域の年収中央値は65,577ドル。Wage(週給)はスーパーと税金を引く前の金額で1261ドルです。額面上の金額ですね。

最低賃金を最低年収に換算すると、38,521ドル。平均年収との差はおよそ17,000ドルあります。

ボクがオーストラリアで初めてフルタイムで働いた年収は40,000ドルだった事を思うと、ほとんど最低年収で働いていたんですね。

ただ、生活は普通に出来てました。物欲があまりないせいもありますが、生活に必要な食品は税金がかからない優遇もあり生活はできます。

違法な会社はフェアワークへ

会社との間で賃金や労働環境でなにか問題があれば、オーストラリアの労働監査局であるフェアワークに行きましょう。

オーストラリアは歴史的に差別や労働搾取(ろうどうさくしゅ)に対して非常に感度の高く、通報すると確実に動いてくれます。

なんと言っても、フェアワークに連絡を入れると日本語の通訳まで付けてくれる厚遇。

ボクの知り合いも退職の際に給料の支払いが止まったのでフェアワークに連絡を入れたところ、親切に解決策をサポートしてくれたそうです。

お金は無事に振り込まれました。

このあたりはレイジーなオーストラリアも頼りになります。

最後に、将来は賃金が下がるかも?

最低賃金の上下は物価の上昇も影響してきます。ここ最近のオーストラリアの状況を見ていくと物価上昇はかなり緩やかになってきました。

まだ後、数年は賃金が上がる雰囲気はありますが、中・長期的には下がるのではないかと考えています。

特に、政府が進める移民政策は地方に流すようになっているので大都市部での賃金上昇は起きにくい状況もある。

もしかすると今後も最低賃金が上がると期待しすぎるのは良くないかも知れませんね。

ありがとうございました。

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