オーストラリアの永住権は失効もありえる話【善良な市民であれば大丈夫】

こんにちは、うめ太郎です。

永住権を持っていても失効する場合があります。

永住権はオーストラリアに永住し続けることを保証する権利ではなく、かなり高い確率で永住し続けられるビザを持っていると言う方が実際に近いです。

では、失効する理由やタイミングは何なのか。

今回は、永住権を持った後でも失うかも知れないケースについて考えていきます。

永住権のホント

名前からして「永住権」を持つとオーストラリアに永住できる権利をもつと思いがちですが、そうではありません。

永住権は5年毎にレジデントリターンビザ(RRV)を申請する更新性のビザです。永住権はたくさん種類がありますが、どのビザも必ず見直し(再申請)が入ることでオーストラリアはある程度移民をコントロールしていると言えます。

つまり、永住権を持つのにふさわしくないと判断されれば更新ができずに強制退去になるわけです。

善良な市民でいれば5年毎の永住権申請はほぼ確実に通ります。ビザ代行エージェントにお願いする必要が無いくらい簡単な手続きです。

それくらい永住権を一度取ってしまうとオーストラリアに居続けることが可能でもあります。

それが永住権が永住できると言われる所以でもわるわけですね。

永住権は失効する

では永住権が更新できない、または移民局によって取り消しされる具体的な例は何か。

まず、永住権を取った後、5年間に1日もオーストラリアで生活していないケース。この場合、レジデントリターンビザの更新は無理で永住権は失効します。

ただ、渡航先での不意な事故など、オーストラリアに帰国したくてもできなかった理由があれば永住権は失われませんが、当然それを証明できるだけの強い証拠が必要です。

次に、5年以内になんらかの犯罪を犯し執行猶予付きの判決で2年以上の刑が言い渡された場合、永住権の更新ができません。いまお持ちの期限が切れると永住権は失効です。

2014年には1年以上の判決が出た場合も強制送還の対象になる法律が施行されています。

まぁ日本人のことなので犯罪をコミットすることはないと思いますが、一番有り得そうなのが薬物。それで警察に捕まり永住権が取り消しされる可能性はかなりありえると思います。

entry and stay in Australia was a privilege, not a right

永住権は政府からの恩恵であり権利ではないと言うことですね。ボクたちはその恩恵を受け続けるためにそれなりの努力が必要というわけです。

関連記事:オーストラリアから強制送還される理由は?あとで泣かないために

失効されないための最低限

オーストラリアの法を破らないことは大前提ですが、それに加えていまお持ちの永住権の期限中に最低1日はオーストラリアで生活をすること。

それが永住権を維持し続ける最低条件です。最低条件だけをクリアすると3ヶ月のRRVビザが発行されます。

そして、5年のうちに1年以上の生活をすれば1年のRRVビザが発行されます。

上2つのケースはビザの申請も複雑になります。なぜ長期間に渡って海外で生活をしなければならないのか移民局に理由を説明しなければなりません。

移民局が永住権を更新させるに値する理由でないと判断されれば永住権は失効するわけです。

2年住めば失効はほぼされない

RRV中の5年間の内、最低2年以上オーストラリアで生活をしていれば永住権の更新は難なくできるので、できるだけ失効のリスクを減らすためにはこの条件を満たしましょう。

失効してからできること

Administrative Appeals Tribunal

仮にに永住権が失効したとしてもまだ道はあります。移民局の判断を覆すために裁判(Administrative Appeals Tribunal)を起こすすことも可能。

そこで自分の主張が認められれば永住権の失効は取り下げられます。

ただ、非常にデリケートな手続きなので、専門の移民弁護士にお願いしたほうがいいでしょう。

今回の記事でこれからオーストラリアの永住権を目指す人がメンテナンスを怠ると大変なことになると分かってもらえれば幸いです。

ありがとうございました。

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