オーストラリアのビザ審査が早くなるプライオリティ・プロセスとは?【廃止】

ビザ審査のスピードを上げることができます。それがプライオリティ・リクエスト(Priority Request)。

残念ながら2018年に廃止されましたが、地方系のビザ審査は別の形で優先されています。

今回の記事はビザ審査の優先度とかかわり合いがあるプライオリティ・プロセスや廃止されたプライオリティ・リクエストについて書いていきます。

プライオリティ・プロセスとは

ビザが発行されるには、申請→審査の順番を踏みますが、オーストラリアの移民局ではビザごとに審査の優先順位を決めて対応しています。

ビザを審査する人数に限りがあるので優先度の高いビザにはたくさんのビザ審査官が審査をしているということ。

この制度は2012年から始まり、審査の優先順位によって1〜5のグループに分かれています。一番ビザの優先順位が早いのはグループ1のビザ。

  • 【Group1】地方系ビザ(RSMS/S191)
  • 【Group2】雇用主指名永住権(ENS)
  • 【Group3】州指名永住権、またはビザ
  • 【Group4】職業リストに載っているお仕事系ビザ
  • 【Group5】その他のビザ

こうしてみると、技術系ビザの審査優先順位は高いことが分かります。

Group1とGroup4の審査期間は最大で7ヶ月も変わってきます。それほどの差があるので永住権のビザ選びも慎重になりますね。

外部リンク:Australian Immigration and Priority Processing of Visas

プライオリティ・リクエスで優先処理

プラオイリティ・リクエスト(Priority Request)はビザの審査優先順位を高くするための要求です。

この制度自体は2012年頃に始まりまり、申請者に十分な理由がある場合に審査の優先度を上げることが出来る制度です。

ボクもプライオリティ・リクエストを実際に使いましたが、審査完了までの時間を半分以下にすることが出来ました。

ただ、2019年現在、この制度は廃止されました。理由はあまりに多くの人がこの制度を利用したため逆に問題がでてきた事とビザの審査スピード自体が早くなったことを移民局は上げています。

過去の遺物になってしまいましたが、ボクがリクエストを出した就労ビザ(当時はS457)のやり方を紹介します。

プライオリティ・リクエストのやり方

移民局にメールをプライオリティ・リクエストについてのメールを送るだけ!

ビザの申請をしてから、457@border.gov.auにメールを送ります。その際にタイトルは'Priority processing request'と付けます。

廃止されるまでのガイドラインでは下の理由に該当する人がビザ申請の優先度を上げることが出来るとされていました。

  • 納期が迫っている
  • 大規模なプロジェクトに対する雇用
  • 地方の雇用者がスポンサーになっている
  • 457ビザを取ってから転職する場合

実は、僕が前の会社から今の会社に変更した場合に上のリストの4番目が当てはまっていたのでプライオリティリクエストを申請することに。

どれくらいビザ申請の審査の優先度が上がるのかと言うと前の雇用者の場合は6ヶ月かかっていた審査が2ヶ月で終わりました

まさに、半分以下のスピード。さすがはプライオリティ・リクエストですね。

廃止になった理由

ただ、残念ながらこのプライオリティ・リクエストは廃止になりました。廃止になった理由は、あまりにもみんなが多用したことでリクエストの数が大幅に増えたことです。

さらに457ビザよりも新しく出来たTSSと呼ばれるビザの審査スピードがかなり早くなった為にプライオリティ・リクエストの制度 が必要なくなったとあります。

ただ、移民局のProcessing Timeを見てみると、10ヶ月以上もビザが審査中になっている人もいらっしゃる。ボクが申請した時よりも逆に遅くなっているのでこれは移民局の言い訳でしょうね。

プライオリティ・リクエストの廃止は2018年の9月5日でした。

それ以降はメールを送っても考慮されないということですが一応送って見る価値はあるかもしれません。

2日でビザが降りるFast Trackサービス

追加で1,000ドル支払うことでビザがたったの2日で下りるサービスを移民局は始めました。

移民局ではPriority Consideration (fast-track) serviceと呼んでいます。

今の所、観光ビザ(S600)が対象で、さらにインド人またはアラブ首長国連邦に住んでいる人達が対象ですが、将来的に拡大されるかも知れません。

外部リンク:Australia introduces fast track visitor visa service for Indians

まとめ

今回の記事ではビザの種類ごとに 審査のスピードが変わる事、優先順位があることを学びました。

ビザ申請の優先度を格段に上げることが出来るプライオリティ・リクエスは廃止になりましたが、人口の少ない田舎エリアでのお仕事系ビザでは未だに審査のスピードが優遇されています。

また、プライオリティ・リクエストが廃止されたからと言っても発行されるべきビザは発行されるので安心しましょう。

今回の記事は「移民法ってよく変わるなぁ」と感じられる内容になりましたが、大きな根本の部分(審査優遇)自体は変わっていません。

ただ、いつまた移民法が改悪されるかわからないので、出来るだけスピード感を持ってビザを申請することはオーストラリア移住の常識ではあります。

ありがとうございました。

次のページ:ビザの発行までに掛かる日数はバラツキがある!

次のページ:なるべく早くビザが発給してほしい!審査が遅れる6つの理由

スポンサードリンク