オーストラリアの語学学校を徹底解説!【前知識はやっぱ必要です】

こんにちは、うめ太郎です。

オーストラリアで語学学校に行くかどうかは誰しも迷うトコロですね。

語学学校に行くことで留学した気分になります。何かちょっと特別な気分も味わえる。帰国してからの話のネタにもなる。

移住や永住権の面を考えると、語学学校で英語力をスタートダッシュするほうがいいのかとも。

今回はこれからオーストラリアの語学学校に行こうか考えている方に、語学学校の雰囲気や仕組み、そして移住に向けてのアリ・ナシが判断できるような形で考えていきます。

これから移住する=語学学校は

語学学校の目的はビジネス・・いや、英語のお勉強です。

これからワーホリや移住目的でオーストラリアに渡航しようと考えている方からすると、語学学校は一種のだれもが行くべきところと錯覚しがち。

たしかにオーストラリアは英語圏なので英語力がないと色々と不便です。その基礎づくりに語学学校は大いに役立つかと言うとそれほどでもな感じがあります。

語学学校で学べないと行っているわけではなくて、語学学校に掛けるお金とリターンを考えたときにもっと他のやり方で英語力を磨いたほうがいいのではともボクは考えています。

とは言うものの、価値観は人それぞれ。語学学校に行くことのメリットは友達作り。これからしばらくオーストラリアに住むことを考えるとやっぱり友達がいる・いないとでは楽しさや生活の安心も変ってきます。

そういう意味では語学学校はアリだと思いますね。

語学学校の雰囲気

語学学校がどんな感じなのかと一言でいうと、まるで幼稚園。

バカにしているわけではなくて、生徒は言葉が話せないので無邪気になれるんです。全員、英語が分からないから語学学校に通っているわけで、わからないことは分からないと素直になれる気持ちがもてる。

英語の先生も実際、ぼくたち生徒のことを子供だと思って接してくれます。わからないことは丁寧に、ゆっくりと理解ができるまで教えてくれます。

レベルによってクラス分けされる

英語ができる人、できない人を固めてしまっては授業の効率もわるいので、英語力に応じたクラス分けがされています。

クラス分けは、日本の学校で言う学年みたいなもので、最低3つはどの語学学校でもあります。

  • 初級(Elementary level)
  • 中級(intermediate leve)
  • 上級(Advanced level)

ただ、これはあくまで最低レベルの話。ほとんどの語学学校はよほど生徒さんがいないかぎり、5つくらいレベル分けされています。

各レベルとだいたいの英語力が分かるようにまとめたものが下。

英語力なし(No knowledge)

アルファベットだけ知ってるとかそのレベル。会話がまったくできません。

初級(Elementary)

超基本的な文法を知っているくらい。単語を適当に話した感じで意味がほとんどわかりません。

中級(Low intermediate)

基本的な文法は分かっていますが、間違いだらけ。ただ、聞き手が頑張ってなんとなく意味が分かるくらいのレベルになっています。

中級の上(High intermediate)

英会話として成り立つのはこのレベルからですね。

就労ビザを申請できるレベルもこれくらいに設定されています。IELTSでいうとOverallで5くらい。

上級(Advanced)

このあたりから意思疎通がスムーズになってきます。言われたことが5割くらい聞き取れ、理解できるレベル。

まだまだ聞き返しがありますが、ネイティブのオージからするとストレスはあまりないようです。

大学入学レベル(Proficient)

Proficientはビザの申請で求められる英語力にも書かれていてIELTS6相当です。

このレベルは日常生活に困らないくらいの英会話ができます。また、専門用語が使われている契約書もだいたい分かる。

また、大学入学できる基準もこのレベルになっているので、オーストラリアで普通に生活できる最低限のレベルだとボクは捉えています。

語学学校ではProficientレベルから専門に特化した英語コースを選べるようになるところがほとんど。例えばビジネス英語やIELTS対策コースなど。

語学学校の人種はアジアと南米がほとんど

語学学校に白人は1割くらいしかいません。生徒の4割くらいは中国人、それ以外の3割は南米、残りの3割でアジアと欧米人です。

もちろん、語学学校によって人種の比率は変ってきますが、大枠は合っていると思います。

語学学校ではたらく4人の先生

語学学校の雰囲気がもう少しわかるように語学学校で実際に働く4人の先生たちの授業を思い返してみることにしました。

アマンダ先生(アイルランド人)

アイルランド人の先生でこの4人の中で一番、プロフェッショナルな先生でした。

説明が上手で、一人ひとりの学習度を瞬時に見極め生徒たちに「分かる?」とか声をかけてくれるスゴ腕先生でしたね。

今でも一番印象に残っています。

アマンダ先生は7日間、僕の担任になっていただけましたが、その短い期間の間でも他の先生との違いがはっきりと理解りました。

まずは、一人ひとりに理解るまで説明してくれる。その説明の仕方が身振り手振り、簡単で分かりやすい例をたくさん出して生徒たちの理解を助けてくれました

後で知ったことですが、彼女は小学校で先生として働いていたんですね。なるほどだと思いました。

アマンダ先生はボクたちを小学生だと思って授業をススメてくれたそうです。先生の経験をフルに活かせる職場だったのでしょう。

語学学校の中で、一番英語の吸収できた時期でもありました。

余談ですが、アマンダ先生は最終日にFacebookのアカウントをホワイトボードに書いてくれたのが印象的でした。

先生と生徒の距離が一番近い人でしたね。

スティーブ先生(オージー)

この先生は「お前たちの耳を鍛えてやる」と会話スピードを生徒向けに落とさずに授業をすすめていました。

今だから思いますが、ただゆっくり話すのがめんどくさかっただけですね。さすがオージです。

英語のヒアリング力を鍛えるために早いスピーキングを聞く勉強法もありますが、それは中級(Intermediate)レベルはないと効果はありません。

授業中は早すぎてポカンと口を開けていただけでした。

ただ、スティーブ先生は語学学校で10年近く働いていることもあり質問した際はかならず納得がいく答えを持っていました。

先生によって授業のやり方はとっても違いますね。

ペテロ先生

語学学校にふさわしくない史上最悪の先生でした。

授業はゲームが中心。椅子取りゲームばかりやっていました。

ペテロ先生は旅の途中でお金を稼ぐために、語学学校の先生になっているので授業にはまったく熱心ではありませんでしたね。

お金を捨てていると思ったので校長先生に直談判して無理やり別のクラスに移動させてもらいました。

キャサリン先生

イギリス人という理由だけで雇ってもらえた、元無職の主婦です。

オーストラリアで英国のアクセントを使って授業ができる人は少ないと高笑いしながら自慢していました。

キャサリン先生は語学学校での仕事経験がまったくなく、授業は教科書に書いてあることを単に読んで進めるだけ。

分からないことを質問しても答えはいつも同じ。

「それはそういうモノ」

最後の1ヶ月間、キャサリン先生のクラスになりましたが本当にお金をドブに捨てたような毎日を過ごしていました。

語学学校の質=先生の経験

オーストラリアに移住して4年間が経ちました。ずっとオージ企業で働いたからこそ職場環境がわかりますが、オーストラリアでは社員を教育しません。

語学学校においては、英語講師の教育や訓練にお金をかけないんですね。

結局、学校の良し悪しは一人ひとりの先生の能力に大きく左右されるわけで、もはや担任が良い先生かどうかは運命に身を任せるような感覚です。

そう考えると、語学学校の質はイコール先生の経験や努力(情熱)のありなしに関わってきます。

この点を考えると、いい先生にめぐりあいたければ授業料が高い語学学校に行くこと。

安い語学学校はやっぱり先生の質も値段なりです。

特にオーストラリアはいかに努力をせずにお金を稼ぐか的なことばかり考えている労働者なので金額と能力が密接に関わり合っています。

学校側は授業の流れを作る

語学学校のレビューは参考程度に

語学学校で英語を教えてくれるのは学校で働いている先生です。

口コミで「良かった」とレビューしている生徒は、その当時の先生や語学学校の全体の雰囲気をもとにしています。

担任された先生はすでに語学学校を退職している可能性がとても高い。

オーストラリアの語学学校で働く人たちは1年〜2年に1回に転職をします。オーストラリアの景気がまだ比較的安定しているので転職をして給料を上げようと企んでいるからです。

また、語学学校 で働くひとの給料は年収で4万ドルくらい。オーストラリア全体の中央地が8万ドルなのでもっと給料がいい仕事が見つかるまでの「つなぎ」として働いているひともいます。

そういう意味で語学学校の口コミというのは参考程度にするほうがいいですね。

語学学校の種類

語学学校といえど、大きく分けて大学に付属している語学学校と、それ以外の語学学校。

その中でも大学に附属しているところは市立の語学学校と公立の語学学校があります。

当然ですが、大学に附属している語学学校の語学学校はその大学が運営しています。そして、入学する人の大多数はその大学に進学予定の人たちばかり。

実は、オーストラリアの大学に入学するにはIELTSと呼ばれる英語力の証明が必要です。TOEICみたいなものですね。

そのスコアは5.5~6.5に指定されており、ほとんどのケースで6以上。

入学はその英語テストをクリアする方法と、大学附属の語学学校で特定のレベルに到達すると入学資格がもらえるところもあるのです。

政府公認の語学学校

さらに、語学学校は政府から認定を受けた学校と、そうでない学校にも分けられます。

この認定された語学学校では退学時や編入時のルールが政府が推奨する手続きや内容に則しています。

例えば、もし語学学校に行って途中で辞める場合は残りの授業料が返金されるなど。

認定を受けていない学校では独自のルールで運営されているので、授業料が返ってこなかったりします。

また、学生ビザで長期留学する際は政府公認の学校に必ず通わなければなりません。

政府認定された語学学校はCRICOSを使って知ることができます。

参考記事:ビザが取れる政府公認の語学学校を探す。CRICOSシステム

私立の語学学校

プライベート・スクールとも呼ばれていますが、いわゆる駅前留学のような会社が運営している語学学校のことです。

私立の語学学校の中には大学入学と提携しているところもあり、あるレベルに到達すると大学の入学資格が得られる制度があります。

大学入試にIELTSの証明が必要ないので人気の入学方法ですね。

これは裏話になりますが、レベルアップのテストはわりと賄賂が通用します。

ボクが語学学校に在学しているときに、大学の入学タイミングまでにレベルアップテストに合格できなかったお金持ちの中国人の方が学校に裏金を渡してランクアップしていました。

お金を渡したところを目撃したわけではありませんが、そう思わせる理由がありました。

語学学校ではレベルをひとつ上げるのに必要な勉強期間は最短でも3カ月だと言われています。

ただ、賄賂疑惑の生徒たちは毎週レベルアップしたんですね。

1週目は、真ん中の下級レベル(Pre-Intermediate)から中級(Intermediate)に。そしてその翌週には中の上級レベル(Upper-Intermediate)に上がったんです。

ありえませんよね。

そういうわけなので、これから語学学校経由で大学に入る場合は、そんな方法も使えるかもです。

もちろん、ボクはおすすめしていません。

語学学校は目的をしっかり持つ

とりあえず、で語学学校に通う方もいらっしゃいますが、行くからには何のためにそこで学ぶのか?を意識することが後々のオーストラリアLifeに関わってきます。

オーストラリアにある語学学校の数は200以上!これはCRICOSから確認できます。語学学校はビジネスとして運営されているので学校ごとに力の入れ具合が変ってきます。

スピーキングに特化、ライティング重視、楽しさ重視、ビザ目的などなど。

そのあたりの特徴は実際にオーストラリアについてから語学学校に見学に行ったりすることで見えてくる部分がありますね。

語学学校の3つのタイプ

  • プチ留学 or 楽しさ重視
    勉強がゆるく、ゲームや映像を中心に勉強を進める。教科書を使わないことも特徴。
  • 本気の語学学校
    テキスト(教科書)を基本に勉強を進める。金曜日も授業をフルタイムでしている。
  • ビザ目的の語学学校
    中身のない勉強。語学学校とは言えない。ただ単に学生ビザを延長させてもらえるためだけに運営している学校

本気で英語勉強=大学附属の学校

やっぱり進学のために用意されている語学学校は生徒さんも真剣です。

大学入学は6ヶ月、1年の間隔で行われており、入学に必要なレベルに上がれないと学費がバク上げ。

さらにビザ狙いで通っている方は入学時期がずれればずれるほどビザ関係の法律が変わるデメリットも。

そういうこともあり、語学学校の学生さんは真剣に学んでおり、授業の雰囲気もピリピリしているところも。

この雰囲気が勉強に大事なんですね。人間は感情の生き物ですから、語学学校に充満している、本気の勉強モードに自分もいい意味で影響されるでしょう。

留学体験=安い語学学校

せっかくオーストラリアに来たのだから留学体験をしてみたい!という方は授業料が安い語学学校をオススメします。

オーストラリアで生活を始めた初期に学校に行く方が多いですが、みなさんほとんど英語が話せません。

高い授業料を支払って、良い語学学校に入ってもあまり身につかないのが現実。というか1ヶ月~3ヶ月程度の留学ではほとんど何も変わりません。

語学学校の選び方

もしこの記事を呼んでも語学学校に通いたいと思うのであれば、次の6つを必ず確認すること。

語学学校の質を決める大事なポイントです。もちろん、プチ留学であればこれにこだわる必要はありません。

  • 1週間の授業料が330ドル以上
  • 授業は教科書を使っている
  • クラスのレベル分けは最低5段階
  • 生徒数は150人以上
  • 金曜日に授業がある

それではひとつづつ説明していきます。

1週間の授業費が300ドル以上

オーストラリアは価格と質がリンクしています。

APLac語学学校の選び方(外部リンク)でも指摘されていますが、授業料が週に$300以下だと、コストの関係で先生に良い給料が払えません。したがって、先生が素人やお年寄りに偏る可能性があります。

もし授業料を安くしたいなら場所を田舎にするほうが良いでしょう。

授業は教科書を使っている

教科書を使わない授業を肯定される方もいらっしゃいますが、断言します。完全アウトです。

教科書とというのは授業の質をある程度一定に保つための重要な役割をしています。先生の能力は経験やその方の講師としての情熱のかけ具合でかなり変わってくる。そのクオリティの差を教科書である程度埋めるのです。

したがって、教科書を使わない授業をする学校は、授業の質が完全に先生の個人能力に依存。

授業料がとても高い語学学校ではハイレベルな先生を雇えますが、それ以外ではムリ。

また、教科書を使わない語学学校は、学校側が先生のクオリティ管理をしていない証拠でもあります。
ちょっと、きつくいうと、独学して、浮いたお金でBarやクラブに行くほうがよっぽど勉強になります。

クラスのレベル分けは最低5段階

日本人の場合、中学や高校、大学で英語の勉強をしているので、どんなに下がっても初級(Elementary)レベルより下には落ちません。

したがって、Pre Intermediateレベルを含めて上に4つ上がるクラス分けがされている語学学校であれば十分でしょう。

この記事を見ている方のほとんどは、ワーキングホリデーやプチ留学を考えている方だと想うので、その場合は中級あたりのレベル分けが細かく分かれていればいいと思います。

生徒数は150人以上

語学学校で5つ以上のクラス分けを作るとなると、120人くらいの生徒数が必要です。語学学校側もビジネスとして経営できないのだと思います。

例えば、1クラス当たり、8人の生徒がいるとして、各レベルごとに最低3つのクラスは必要です。

そうなると、最低でも

(3クラス×8人)×5レベル=120人
120人の生徒がいないとレベル分けすらできないわけです。

語学学校に通う生徒数が100人以下の場合、クラスのレベル分けが4つ以下になるのでいい学校とは言えません。

金曜日に授業がある

オーストラリアのお仕事環境は、金曜日は休日という考えがあります。

どこの会社でも金曜日はサボりがちに。だからこそ、あえて金曜日に学校を運営している語学学校はそれなりにプライドを持っている事がわかります。

また、学校側も生徒の英語力向上に力を入れている情熱ある会社ともいえますね。情熱ある学校は教師の管理や授業カリキュラムを定期的にアップデートしていると推測できるので、良い学校だと言えるでしょう。

注意することは、フルタイムであること。金曜日の午前中だけでも授業をしている学校を選ぶのが良いでしょう。

語学学校にいくかどうか

ボクがエージェントでないからこそ、正直に話せますが、語学学校にいくかどうかは、大学に行くかどうかですね。

特にTOEIC500点以下の方だと、語学学校に行くのも、シェアハウスで英語を使うのも英語力の向上って意味ではほとんど変わりません。

ボクも4ヶ月語学学校行きましたが、ほとんどレベルは上がりませんでしたね。

語学学校に行くことをオススメできるケースは、大学やTAFEに行くケース。このレベルになってくるとアカデミックな知識が必要になってくるので独学ではかなり本気で勉強しないと追いつけません。

また、中の上級(Upper Imtermediate)レベルだと、先生の質も流石に高いです。

専門の先生でないと教えられないんですね。

お金に見合う授業ができるのはこのレベルくらいからだと思います。

最後に、語学学校は自分でも

語学学校への入学は自分でもできます。失敗したら・・なんてことも大丈夫。

オーストラリアは価値観が違うコミュニティが集まり生活しているので法律により厳しくルールづくりがされています。

それは語学学校においても同じで、振り込んだのに授業が受けられないなんてこともアリません。また、語学学校の事務員の方は英語が話せない方への対応もなれているので丁寧に教えてくれます。

一番のメリットは自分に自身がつくこと。特にこれから永住や移住を考えている方にとっては大きな一歩になるでしょう。

また、場所によっては学費や特典がついたりお得にもなります。

これからオーストラリアに勇気を出して生活を始めるのですから、語学学校の手続からがんばってみませんか?

ありがとうございました。

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