すべてのブリッジングビザを徹底解説!最強に分かりやすく【ビザを延長するビザ】


ビザをブリッジ!!!するビザがブリッジング・ビザです。

こんにちは、うめ太郎です!

ブリッジングビザは今のビザ次のビザを橋渡ししてくれる特別な「ビザ」だと言うことができますね。

ただ、ブリッジングビザはその目的によって使いみちや申請のアリ・ナシなどがありちょっとややっこしい。とりわけこれから別のビザを申請予定の人は注意しておきたい所です。

というのは、

ブリッジングビザは
一時的なビザ

であって、申請中のビザが発行されるまでの合法的にオーストラリアに滞在できる事を可能にするビザなのですが、一度出国すると、申請中のビザがキャンセルになる可能性もあるんですよ。

これ、やばくないですか?

ブリッジングビザなのにブリッジしてないやん。なんて思うわけです。

このあたりは、ブリッジングビザを2つ以上持てる仕組みとも関係していますが、その時点でややっこしいですよね。

ブリッジングビザの考え

としては、これからビザを新しく申請するとします。ビザの発行までに掛かる日数はさまざまで、パートナービザや永住権となると、数年以上掛かるケースもある。

そうなると、今持っているビザの期限が切れますよね?

それでは困ります。ということで申請中のビザの結果がわかるまで引き続きオーストラリアに滞在してもいいよというブリッジングビザができたのです。

または、ビザを持っていない不法滞在の人が帰国するまでの間だけ滞在できるブリッジングビザとかですね。

何か変ですよね。帰国する人に対してもブリッジングビザというビザを発行するのですから。そのあたりは

入国管理上、仕方がない

ことなんです。

そうやってオーストラリアに滞在する人全員にその目的に応じたビザを作ることで、国内にどういった外国人が、どういう経緯で滞在しているのか、の把握が簡単になる。

例えば、不法滞在の人たちは、それがバレた時点でブリッジングビザを発行します。そうすることで、合法的にオーストラリアに滞在できるようになるとともに、現在、何人の不法滞在がいるのかもわかる。

そういう事が簡単に把握できるようになると、管理のために法改正を行い易くできるというわけです。

話を元に戻すと、私たちのケースは別のビザを申請するケース。その際は、

ブリッジングビザは申請が必要

なビザとそうでないビザがあります。また、お金が掛かるタイプのブリッジングビザとそうでないブリッジングビザの2つにも別れています。

基本的な考えとして、まず、新しいビザを申請すると、自動で

ブリッジングビザA

が発行されます。(Bridging VISA A)

ただし、そのビザは今のビザが切れるまでアクティブになりません。ブリッジングビザAを持っているけれども待機しているような状態です。

このブリッジングビザAは申請が必要ありません。新しいビザを申請すると自動でブリッジングビザが待機状態になります。

そして、今のビザが滞在期限をむかえると、自動でブリッジングビザAがアクティブになり引き続きオーストラリアに滞在できることになる。

もはや、自分でビザのことを意識する必要がないレベルです。朝起きたら自動でブリッジングビザAに切り替わっていたということ。

このブリッジングビザAは申請費用も掛かりません。というか、新しいビザを申請した時に支払った費用に含まれているような感じだと考えることができますね。

ブリッジングビザの手続きも不要で、申請費用も掛からないなんて最強のビザやん!

と思いきや、ちゃんと

注意事項があります

まず、このブリッジングビザはあくまで前のビザの延長という形になります。したがって、働けないビザからブリッジングビザAに切り替わっても、当然働けません。働くには「同じ職場で6ヶ月働く方法」の記事で紹介していますが、「Permission to work」申請を移民局に行うことでブリッジングビザAでも引き続き働くことができますが、手続きをしなければいけない形です。

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また、ブリッジングビザAがアクティブになるのは、オーストラリアに滞在している場合のみ。出国後に元のビザの滞在期限が過ぎている場合、ブリッジングビザはアクティブにならずに失効します。そして・・ブリッジングビザだけでなく、申請中のビザも出国した時点で自動でキャンセル扱いになります。

自分でビザを申請した際に、このあたりを知らずに出国をしてトラブルになるケースもあるので注意です。今のビザの滞在期限が終了する前には必ずオーストラリア国内にいてください。

しかし、旅行なのでどうしてもオーストラリアを出国したい!という人はどうするのか。

そういう場合には

ブリッジングビザB

を申請します。(Bridging Visa B)

ブリッジングビザBはブリッジングビザAとほとんど同じ力を持っていますが、唯一の違いはブリッジングビザ中でもオーストラリアを離れることができる事。

つまり、大好きな旅行に行けます!

よかったですね!ただ、旅行前(出国前)にブリッジングビザBの申請をして、発行がされなければなりません。また、申請時にいつからいつまでの間、旅行するのかも申告です。

ちょっとめんどくさいですね・・。ただ大好きな旅行のためには仕方ありません。

費用はAUD$145ドルほど。もしかすると今はもう少し高くなっているかもしれません。

ブリッジングビザAが自動で発行されるのに対して、ブリッジングビザBは申請が必要で、ブリッジングビザBの申請はブリッジングビザAを持っている事が条件です。

したがって、ブリッジングビザだけを申請したりすることはできません。

そして、同じ様に

注意事項があります

ブリッジングビザBが発行されるまで、2週間から最大で3ヶ月ほどとされています。オーストラリア国外への旅行を考えている場合は待ち時間を考えて申請しましょう。

また、ブリッジングビザBの申請時に旅行の期間を申請フォームに記載するので慎重に考えて書いてくださいね。

その期限が過ぎてもオーストラリアに戻ってこれない場合は、ブリッジングビザBが自動的に無効になります!

さて、ここまでが普通の人と関係のあるブリッジングビザです。

後は、ブリッジングビザCとEがありますが普通に入国してビザの有効危険が残っているなら無縁のブリッジングビザになります。もうお分かりですよね?

まずは、

ブリッジングビザC

について。(Bridging Visa C)

ブリッジングビザCは、お持ちのビザの滞在期限が過ぎてしまったケースで申請するブリッジングビザです。

例えば、ワーホリのビザがいつの間にか切れていた・・とかそういう状況で、別のビザ(例えば学生ビザ)を申請した際に、その結果がわかるまでの間にオーストラリアに滞在できることを保証するブリッジングビザがCなんですね。後は、ビザを申請したけれども記入のエラーで戻されて再申請するケースとか。

または、申請していたビザが拒否された場合でApeal(不服申立て)をした場合は、その期間の長さ故に前のビザの有効期限が切れている可能性があります。更にビザが拒否されているのでブリッジングビザAも終了。

そういう状況の時に、ブリッジングビザCが必要になる感じです。

このブリッジングビザでオーストラリアの外に出ると、その瞬間にビザが失効するので注意です。

よく似たブリッジングビザで

ブリッジングビザD

がありました。(Bridging Visa D)

ただ、2019年にブリッジングビザCとDにまとめられているので移民局のビザリストからもブリッジングビザDが消えていますね。

最後に説明するのは

ブリッジングビザE

です!(Bridging Visa E)

このビザはオーストラリアを去るために発行されます・・。

  • 不法滞在とか
  • 犯罪者とか
  • DVでビザがキャンセルされた人

とか、いわゆるオーストラリアから出ていってほしい人たちですね。したがって、オーストラリアを去るための準備期間を与えるためのビザ

しかし!世の中には冤罪という言葉がある通り、本当に無実の人が移民局に対して「異議あり!」と強制退去の「待った」をApeal(控訴)することができます。そういう場合にも、判決が出るまでの間、このブリッジングビザEが発行されます。

そう言えば、そういう記事も書きましたね・・

ブリッジングビザEを発行した具体例!40,000ドル支払って結婚→捨てられた
ドメスティック・バイオレンスをしたインド人がオーストラリア移民局の留置所で過ごしています。シーフ君は2016年10月にオーストラリアに到着してから、結婚相手の同じインド人の妻に対してお腹を殴り、手で鼻を抑えて避妊薬を強制的に飲ませた容疑がかけられています

後は、悪質なビザ申請とかですね。永住権の審査だと結果がわかるまでに1年を超える場合があるのでその期間だけでも滞在しようと、受かる見込みがないのにビザを申請した場合とか。

この場合、通常はブリッジングビザAが発行されますが、軽犯罪扱いになり、ブリッジングビザEが発行される場合があるそう。

具体的には、

  • ビザ申請料が無いのにビザ申請
  • 間違いだらけでビザ申請した

そういったケースは家族も強制的に適用され、みなさん揃って強制帰国です。また、一度でもブリッジングビザEが発行された人は今後のビザ申請で不利になるので要注意。

人は次のビザ申請にネガティブに影響します。

さて、これで全てのブリッジングビザが書き終わりました。めちゃくちゃ情報量があり大変でしたね。心が折れそうになりましたが、ブリッジングビザってややこしくて、それがまた不安を煽るので頑張って書いてみました。

最後に、

ブリッジングビザは家族にも

与えられるのか、についてお話すると、嬉しいことに、全てのブリッジングビザは家族に自動で適用されます。

ビザ申請をしたプライマリー申請者が申請をすれば家族全員に適用されるというわけです。

ブリッジングビザEは、やめてー!でしょうが、強制的に含まれます。

最後に、簡単にブリッジングビザについておさらいすると、ブリッジングビザ

  • Aは今のビザの延長(出国不可)
  • BはA+旅行ができる
  • Cは今のビザが切れてから5日以内に別のビザを申請する場合
  • Dは廃止
  • Eは強制退去

ですね。普通の人はブリッジングビザAかBを持つことになるでしょう。もしビザが切れていた場合はCということですね。

ビザなし(不法滞在)した時のリスクは強制帰国だけではなく、次のビザの申請にも影響するので自分のビザの有効期限をVEVOで確認するなど、自己管理はこまめにしましょうね。

オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。

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