オーストラリアで大工として働きたい?仕事はありますが、給料はあまり期待しないほうがいいというのは正直な所。
こんにちは、うめ太郎です!
日本だと大工という職業は力仕事なだけあってそれなりの給料がもらえますよね。物価も給料も高いオーストラリアならいったいくら貰えるんだろうとヨダレを垂らしながら考えてしまいますが、現実は残酷です。
大工のリアルな給料は
年収で6万ドルくらい。世の中には便利な給料チェックツールというのがあって、PaysScaleで職業ごとに年収が公開されています。大工は英語でCarpenterと言うのでそれで調べてみると下の通り。
年収はAU$61,542ドルが相場。時給では1年未満のお仕事経験だと、AU$24.65ドルだとされています。州によって多少の差はありますが、オーストラリアの平均でこんなかんじ。となると、ビックシティから離れるとかなり安くなることが想像できます。
大工の給料は安いのか?
と考えた時に、オーストラリアの平均年収が知りたくありません?もちろん調べました。AU$89,122がオーストラリアの平均年収です。
すげー!と思うくらい年収が高いですね。日本人でこれだけ貰えている人は少ないかもしれませんが、技術職だと7万ドル超えなんてザラです。
そんな中、大工の給料はオーストラリア平均の、3分の2程度しかない現実。
もし、給料が良い仕事を狙うなら、マイニング(炭鉱や鉱山)の仕事がいいですね。ブームでない今でも時給換算でAUD$50ドルくらいは稼げます。
なぜ大工の給料が安いのか?
というと、大工はLabour Workだからです。なんだかよくわからないワードが出たぞ!と思いますが、いわゆる(肉体)労働をする仕事という意味。このLabour Workの給料は、力を使う、使わないに関わらず給料は低い傾向になっていて、逆に技術職や事務職の人たちの給料は高い傾向になっています。
だから、日本とかでは安月給のプログラマーでもオーストラリアに来れば年収900万以上の人たちは珍しくない。
また、Labour Workは力を使う仕事な為、教育期間が短くすむこともあり、ワーホリの人たちの間で仕事が見つけやすい。だから給料が安くても人はガンガンくる。そういう事も大工の給料が安い理由になっています。
そのくせ!仕事内容は繊細なことが求められる。
大工の仕事内容は
なかなか細かい事が求められる内容で、家の構造に使われる木を組み立てたり、木を使った家具を家にインストールする作業をします。例えば、キッチンのカウンターとか、クローゼットや棚を配置して壁にくっつけたりする仕事ですね。
作業の際には、排水溝や電源の配置なども気にする必要がありますし、全ての棚が水平を保つように配置するようです。設計図を読めるだけの知識も必要。
ただ、実際は結構適当に仕事をしていると思われます。最近家を買いましたが、欠陥住宅なんですよね。その他、何軒も家をインスペしましたが、明らかにおかしい部分がある。ボールを棚に置くと転がるし、ドアは上手にしまらないとか、場所によってはちょっと地盤沈下してんじゃないの?って思う事がチラホラ。
適当に仕事してんじゃね−ぞ!と家のオーナーからすると怒りが収まりません。
まぁ、そんなわけで、繊細さを求められるけれども、その繊細さを満たせる大工というのは少ないのかもしれませんね。PayScaleを見てみると、大工としてのお仕事が20年を超えてくると時給換算で39ドル近くにまで上がっています。そういう人たちが作った家は繊細さを保っているのかも。
大工の仕事の見つけ方は
ローカルの求人に応募するのが王道です。英語では大工のことをCarpenterと呼ぶので求人サイトの検索ワードはcarpenterを入力しましょう。
大工の仕事はローカル(現地)でも現地の求人サイトでも見つかりますが、現地の求人サイトのほうが圧倒的に数が多いです。英語が苦手な方も、とりあえずレジュメを作って送るようにすれば反応があるかもしれません。
過去記事で、オーストラリアで仕事が見つけられる求人サイトをまとめているのでまずはそこから求人サイトを選んで応募していきましょう。
大工の仕事に就きたければ、英語力よりは募集している会社に当たる数で勝負です。ここは思い切ってマシンガンのように大工の求人に応募しましょう。
働き方を知ろう
オーストラリアで働くなら、その国の働き方を知っておくと楽です。ある程度頭に入っているかどうかで初動が違ってきますし、ストレスも減る。そうすると、仕事を長く続けられるというわけですね。
オーストラリア人やこの国で働く人の特徴は臨機応変がよく出来ていると思います。いい意味では状況の適応力があると言ってもいいかも。
そういう社会で上手に生きていこうとすると、いちいち細かなことに気にしない事が大事になってきます。例えば、昨日話していたことが今日は変わっていたり、考えが180度変わっていたり、そういう事が起きても気にしない。気になっても"流せる能力"というのが大事です。
また、ワーキングホリデーの場合は、ちょっとしたことで仕事がクビになる事もある。こいつは使えないと一瞬でも思われるとクビになったりしますね。
大工の仕事はある程度、設計書通りに家の構造を組み立てたり、繊細な事も要求されるので、もしそれが間違えているとやり直しもトンデモなくお金が掛かることになる。
仕事の代わりはいくらでもいるので自分で考えてテキパキを動ける人が好まれます。
大工から移住できるか
どうかは、Carpenterの仕事が就労ビザが取れる職業リストに載っている事が必須です。
オーストラリアで大工さんが不足していたり、今後の発展に大工が重要と考えられていなければ就労ビザがおりない仕組みになっています。
また、オーストラリアであなたが「大工」として認められなければいけないルールもあります。その判断には日本での経験が数年以上もしくは、オーストラリアで大工に関わる留学をしていたかどうかが重要な点になります。
大工の仕事が見つかったから就労できるわけではないので注意してくださいね。
大工の仕事に関わらず、日本での関連するお仕事経験が相当ある場合を除いては、オーストラリアに移住するためのステップとして、学校に通うことが必要です。オーストラリアとしては留学生にしっかりとお金を使って頂きたいということだと思います。
そう聞くと、大工でオーストラリアに移住は難しいと思うかもしれませんが、そんな事はありません。逆に言うと、学校に通えば移住できる可能性は一気に高くなるというわけです。問題は永住権が取れるまでに掛かるお金。結構な額を覚悟しないといけませんが・・。
これまで説明したように大工の給料はそれほど高くありませんが大工としての経験を積んでいけば最終的には年収8万ドルも目指せます。
大工の職業が好きな人には移住の可能性もあるしこの仕事を選ぶのは悪くない選択だとボクは思いますね。
オーストラリアに移住したいと思うすべての人に幸運を。
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