オーストラリア選挙と政党ごとの移民政策|2019年選挙

オーストラリアの総選挙まで残り1ヶ月を切りました。メディアではそれぞれの政党がどのような移民政策のスタンスを取るのか報道しています。与党と野党は共に移民に否定的なスタンスですね!

オーストラリアの政治は与党であるリベラル(連合)と野党の一つである労働党の2つが運営しています。その他のにも緑の党がありますが議員数が1なので影響力なし。

今回はそれぞれの政党が選挙公約として移民政策をどのように考えているのかをレポートしたいと思います。

トップを走るリベラル連合の移民計画

リベラルがオーストラリアで一番議席数が多く移民政策をコントロールできる力をもった政党です。反移民や親移民ともとれる政策がこそばゆい。

彼らが発表した移民政策(予定)は

  • 移民の受け入れ人数を3万人減らす
  • 地方向けのビザをリリース
  • クリスマス島にある難民収容センターを廃止
  • 新しい地方向けビザのリリースに向けて高速鉄道を作る

と大胆な内容です。移民の受け入れ人数を3万に減らすと言っても

Tweetした通り、実際の受入人数に合わせる形になるので実質変化なし。(2000人削減)

地方向けのビザは難易度がこれまでのビザと比べて低いので、ボクたちオーストラリアに移民したい人にとっては好都合です。

クリスマス島にある難民センターの1年間のランニングコストは$185 million (130億円)になるそう。コスト削減をアピールしているようです。

ボク個人的にはどっちでも良いと思いますね。オーストラリアにある難民収容センターはいくつもあり、一つ減っても何も変わらないでしょう。

後もうちょっとでトップになれる労働党

労働党はオーストラリアの中では保守党と言えます。自国民を第一に考えるといえばいいでしょうか。

数年前に行われたパースの選挙では労働党が第一党になりました。その結果、RSMSの対象地域からパースが削除された苦い過去も経験したのでボクは彼らの発言を注視しています。

彼らが発表した内容は

  • ビジネスビザの最低年収を$65,000に上げる
  • 移民の受け入れ計画を3万人減らす
  • 難民受け入れを増やす
  • レイバー・マーケット・テストをより厳しくする
  • 技術査定のハードルを上げる
  • 地域のコミュニティーを4000ヶ所増やす

労働党はオーストラリアから消えてくださいと言わんばかりの内容。難民受け入れを増やすより、労働力のあるボクたちにビザを優先してください!と言いたい。

その他にもこの党は移民政策を永住からテンポラリへシフトしようとしています。具体的な数は発表しませんでしたが、移民政策の統計を見ても永住権のビザ発行数はここ数年で減り、テンポラリービザの発行が増えているのはかなりの影響力をもつこの労働党が関係していると考えられます。

瀕死の緑の党はヤケクソ暴走中

議席が1の緑の党。もう党としては無力もどうぜん。そんな彼らは思い切った移民計画を発表しました。

  • オーストラリア本土の外にある全ての難民受け入れ施設を本土に移動
  • 難民受け入れ数を2倍に増やす (5万人増やす)

この移民計画はまさに死に際の暴走だとしか言いようがない。

移住についてのアドバイス

オーストラリアの選挙は5月にあります。この選挙の結果によって大きく移民法が変わるかもしれません。

もしビザの申請をする予定なら早めにすることをおすすめします。

オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。

次のページ > RSMSビザの対象エリアからパースが削除。影響している地域とこれから狙える地域は?

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今回の情報源はAustralian Election Updatesを参考にしました。

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