オーストラリアの移民政策とこれからの移住。今後の移住を考える!

オーストラリアは移民人口の割合が世界で第3位です。移民大国として成功しているのは状況に応じたオーストラリアの移民政策のおかげですが、その反面、移民による問題も日に日に大きくなりオーストラリア政府の悩みの種になっているのも事実。

この移民政策によって今のオーストラリアはどのような状態になっているのでしょうか?ボクはオーストラリアの移民政策は今、大きな転換点を迎えているのではと考えています。

今回はオーストラリアの移民政策や移民にまつわる事をオーストラリアは移住の情報を集めまくって蓄えたボクの独自の視点を紹介していきたいと思います。

2019-20年の移民計画

オーストラリア政府は来年度の移民受け入れ人数を16万人と設定しました。これまでの人数は19万人だったので受け入れ人数を3万人減らすことになります。

ただ、2018年の移民受け入れの実績は163,000人だったので、受け入れ人数を実際の受け入れ人数に合わせていると思われます。

これによってスキルセレクトでのインビテーションに必要なポイント数がさらに上がることが予想されます。

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この移民の受入数はその時の経済の状況である程度上下しますがここ数年は減少傾向です。なぜ減少傾向なのでしょうか?

人口の3割は移民

オーストラリア人口の28.2%の人たちはAUS国外で生まれています。この割合は世界で3位です。*
* 1位はルクセンブルク、2位はスイス

移民2世や3世を合わせるとオーストラリアの人口の4割以上が移民になります。建国からの人たちを先祖にもつオーストラリア人の人口は少数派になりつつあります

オーストラリア人としても自分たちが少数派になりたくありません。これも最近の移民受け入れを減らしている原因でしょう。

ただそれだけではありません。

移民によってもたらされた繁栄と問題

オーストラリアは技術移民と言って仕事上の知識や技術がそれなりにある人に対して積極的に移民の為のビザを発給してきました。その結果、オーストラリアは起業家を世に輩出し、また移民受け入れによって増えた人口は国内の消費を増やしたので経済が豊かになりました。

その反面、人口が増えることによる都市部での渋滞、病院の待ち時間が増えるとったビジー都市によくある問題を引き起こしました。まさに東京のような人だらけの都市が増えてきたと考えてみてください。オーストラリアの都市部は住みやすい都市ではなくなっているのです。

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まだイギリス系が多いけど

移民人口の割合が3割以上と書きましたが、その移民の内訳にはイギリスを先祖に持つ人たちが多い。今のところ移民の割合で一番多い国籍がイギリス人、次いでニュージランド人。オーストラリアの歴史を考えるとオーストラリアの大多数はいまだにイギリス系の人たちです。** 3位は中国、4位はインド

ただ、その状況が変わりそうな雰囲気がしています。

移民受け入れの成長は中国とインドが高い

今後数十年のうちに中国とインドがオーストラリアの移民割合の大多数になる可能性が高い。

移民人口における中国、インドの割合はまだ少ないですが受入数は年々多くなっています。受け入れ上昇率が人口比1位のイギリス、2位のニュージランドと比べて10%近く高いんですね。

すでに移民が大多数の地域も

さらにシドニー、メルボルン、パースの人口の60%以上が移民になっています。これらの都市ではすでにオーストラリア人は少数派になっているんですね。

移民の人口割合や構成比が変わることで住みにくい地域になり、コンフリクトが増えると思われます。

だからこそ、オーストラリア政府はいま移民を地方に流そうとしているのです。

移民を地方に

Scott Morrison首相は永住権目的に地方エリアに住みたい移民希望者が1年間で2.5倍以上増やすことを明らかにしました。*
* 2018年度は8,534人。2019年度は23,000人にする予定

オーストラリアの移住の焦点は都市から地方に確実に移っています。オーストラリアは2019年の後半に2つの地方ビザをリリースする予定です。また地方の大学を卒業した場合には卒業ビザの延長も加えられる情報があるので「AUS移住は地方」と真剣に考えた方が良いでしょう。

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今後の中・長期的なオーストラリア移住は

移住は地方といえどももっと大きな時間軸で考えるとオーストラリアの移民政策に変化が起きています。

オーストラリア国民の7割はこれ以上移民を望んでいません。それを反映してか永住権の発行は減少傾向です。逆に一時滞在用のテンポラリービザの発給数は増えています。*
*2014年以降から連続してこの傾向でビザが発給されている

また、2005年には永住権とテンポラリービザの発給数の差は10万人だけでしたが、2015年にはその差が30万人と大幅に差が開きました。

今後、オーストラリアは永住より(一時的な)移住がメインになりそうです。そして地方経済を支えるオーストラリアの為に貢献してくれる人だけが永住権を手にできるのかもしれません。

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そのあたりはこれまで説明した移民の諸問題を考えると「当たらずとも遠からず」といったところでしょう。

参考記事:Six facts that tell a different immigration story than we hear from politicians

オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。

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