新型コロナのおかげで、オーストラリア移住を苦労している人もいますが、収束後に永住権が狙える職業があります。
こんにちは、うめ太郎です。
これから紹介する職業はオーストラリアの景気回復に超重要だとされており、政府はわざわざ新しく職業リストを作成して公開しました。だからこそ、不況に強いというか、この新型コロナが終わった後に引き続き永住権を狙える職業だと思うのです。
新型コロナ収束後に狙う職業
COVID-19のパンデミックの影響でオーストラリアの経済は明らかに悪くなりました。ただ、だからといって永住のハードルが上がったとは必ずしも言えない。
- 移民=経済力
でもあるオーストラリアにとって移民は引き続き経済の重要な要素になると思うし、その時、その時の経済状況によって他の職業より重要な職業というものがあるはず。
今回のパンデミックの最中に、政府はPriority Migration Skilled Occupation Listと呼ばれるお仕事のリストを公開。直訳すると優先移民技術職業リスト。その名の通り移民(ビザ)を優先的に割り当てるお仕事の一覧です。PMSOLとも呼ばれています。
その職業を見ていくと、
- 最高経営責任者またはマネージングディレクター(111111)
(Chief Executive or Managing Director) - 建設プロジェクトマネージャー(133111)
(Construction Project Manager) - 機械エンジニア(233512)
(Mechanical Engineer) - 一般開業医(253111)
(General Practitioner) - 常駐医療官(253112)
(Resident Medical Officer) - 精神科医(253411)
(Psychiatrist) - 開業医nec(253999)
(Medical Practitioner nec) - 助産師(254111)
(Midwife) - レジスタードナース(高齢者介護)(254412)
(Registered Nurse (Aged Care)) - レジスタードナース(救命救急)(254415)
(Registered Nurse (Critical Care and Emergency)) - レジスタードナース(医療)(254418)
(Registered Nurse (Medical)) - レジスタードナース(メンタルヘルス)(254422)
(Registered Nurse (Mental Health)) - レジスタードナース(周術期)(254423)
(Registered Nurse (Perioperative)) - レジスタードナースnec(254499)
(Registered Nurses nec) - 開発者プログラマー(261312)
(Developer Programmer) - ソフトウェアエンジニア(261313)
(Software Engineer) - ソーシャルワーカー(272511)
(Social Worker) - メンテナンスプランナー(312911)
(Maintenance Planner)
あきらかに
エンジニアと医療関係をターゲットにしていて、これらの共通点はほぼ全ての職業で永住権が狙える地方用の職業リスト(ROL)や中長期戦略職業リスト(MLTSSL)のリストに載っていたこと。
唯一の載っていなかった職業は
- 常駐医療官(253112)
(Resident Medical Officer)
だけ。
中長期戦略職業リストは、オーストラリアの経済発展を考えた時に重要な職業だとしており、実は上に上げた17の職業のうち、15つはこのMLTSSLに載っている職業。
明らかにピックアップしていますね。
しばらく「安心の」職業
この優先移民技術職業リスト(PMSOL)はその重要な職業の中から選ばれた本命中の本命の職業だと考えることが出来る。
そう考えると、おそらく、当分の間は永住権を狙える「安心の」職業だと思われるのでこれからオーストラリアに留学してコース選びに迷っている人はこの職業から選ぶのがオススメ。
またコースが若干外れていたとしても、まだ諦めるのは早い。卒業時には技術査定を通して自分がピックアップした職業の申請をすると思いますが、そのあたりはコースがだけではなくてUnitがどれだけ職業と関係しているかが見られる。次学年で選ぶUnitの内容を調節することで多少の融通はきかせられます。
PMSOLのメリットは
ビザ審査の優先順位が高い
PMSOL occupations will take priority
優先移民技術職業リスト(PMSOL)に載っている職業は優先的にビザの審査がされる関係で、審査結果を早く知ることができる。
プライオリティ・プロセッシングと呼ばれていますが、これによるメリットはお金の節約の面が大きい。
ビザが早く下りるということは、支払わなくてもいい保険やその他雑費が減るし、政府からの手当も受けられるケースがある。
数ヶ月、短くなるだけで数千ドルくらい「節約 or 受け取れる」のが変わってきます。
全てのビザ・・ではない
以下のビザを申請した場合だけ、このプライオリティ・プロセッシングがされるので注意してくださいね!
- Subclass 482 - Temporary Skill Shortage (TSS) visa
- Subclass 494 - Skilled Employer Sponsored Regional (Provisional) visa
- Subclass 186 - Employer Nomination Scheme (ENS) visa
- Subclass 187 - Regional Sponsored Migration Scheme (RSMS)
そして、PMSOLの一番のメリットは再入国の緩和。これは全てのビザが対象です。
出国と再入国ができる
PMSOL can also request a travel exemption to enter Australia during the current border closures
新型コロナのパンデミックの影響で、オーストラリアは国境を閉じており、入国できるのは市民権保持者と永住者だけです。
しかし!このPMSOLの職業で就労ビザを申請した場合は、再入国も可能となるみたいです。
この時期でこの内容はかなりアツいと思いますね。
オーストラリア政府はコロナ不況から復活するために超重要だとされる職業リストを作成し、さらに思いっきりメリットを持たせました。国境が閉じているこの時期に、これから家族をオーストラリアに呼ぼうと考えている人にとっては喉から手が出るほどのインパクト。
こうやってビザにインセンティブをつけることでオーストラリアは上手に「人」をコントロールできるのは、まさにオーストラリアならではだとも思えます。
オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。
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