オーストラリアのタスマニアで永住権を取る方法について考えてみた【競争は激化】

こんにちは、うめ太郎です。

タスマニアで永住権を狙うのはベストな選択か?

2018年ごろから移民エージェントがタスマニアで永住権を取ることをススメているよな情報はお問い合わせていくつか来ていますが本当にイチオシなのか気になりますね。

今回は具体的に永住の仕方はどうなのかについても含めタスマニアで永住権を取るべきかどうかについて考えていきます。

タスマニアで永住権をオススメされるワケ

永住権まわりの法改正がきつくなった

永住権の取りやすさは職業が大きく関係しています。オーストラリアで中・長期的に需要がある職業に載っていないお仕事は永住権が狙いにくい移民法になっているのが現実。

2018年に移民の人口増 問題を解決するために移民法が大幅に改正されたのをきっかけに大都市で永住権を狙うのはかなり綿密に永住計画を建てない限り難しいものになっています。

大きく変わったこととして就労ビザからの永住権の取りやすさ。改正前の就労ビザはS457と呼ばれるもので取得にはお仕事経験を証明するためのスキルアセスメントが必要なくワーキングホリデービザを経由して就労ビザが狙えました。

就労ビザを取ると2年後には永住権の申請が可能だったんですね。

改正後はスキルアセスメントが必要になりワーホリビザから狙いにくくなりました。

それ以降に就労ビザを狙うには

  • 日本でお仕事経験→技術査定をクリア
  • オーストラリアに留学→卒業ビザで就職

が必要になったんですね。

加えて永住権が狙える就労ビザの職業数も減ったことでたとえ技術査定をパスしても永住権につながる就労ビザが取れない状況に。

そこで注目を浴びたのがタスマニアです。タスマニアはオーストラリアの中で永住権が狙える職業の選択肢が一番多いです。

他の州では狙えない職業でもタスマニアなら永住権が狙えるんですね。

そういう訳もありエージェントはタスマニアで永住権を狙うために留学をススメている状況です。

タスマニアで永住権は現実的か

たとえ豪州公認 ビザエージェントがそう言ったとしても何の事前調査もせずにタスマニアに移住するのは正直かなりハイリスクです。

ビザエージェントからのアドバイスは参考程度にしておくべきであってそれを鵜呑みにして行動すると後で痛い目にあいます。というのも彼らは現行法から確率論で永住権が取りやすいアドバイスくらいはできますが、それが個人に合うかどうかは未知数。

本気で永住したければ、自分の人生は自分の頭で考えるクセをつけた方が良いですね。

一般的にタスマニアで狙える永住権は

  • 技術指名永住権(S189
  • 技術独立永住権(S190
  • 技術地方ビザ(S191

S191は11月16日から始まる地方向け永住権でRSMSと互換性があります。詳しくは「RSMSビザが廃止され、全く新しい地方向け永住権がリリース」に書いていますが、RSMSが廃止されます。

これだけを見ると南オーストラリアやゴールドコースト、パースでも取れるので大差ありません。わざわざタスマニアに移住するメリットはないわけです。

しかも南オーストラリアの人口はタスマニアの3倍以上あります。加えて簡単に取れるDAMAビザは州全域に適用されていますがタスマニアにはありません。

移民のチャンス的にもタスマニアには魅力があまりないんですね。

タスマニアで永住権の競争が激化

タスマニアへ移住を進めるエージェントが多いのでたくさんの留学生がタスマニアに集まった結果、仕事が見つかりにくくなりました。

タスマニアの財務省が発表した資料によるとフルタイム雇用を見つけるまでに掛かる期間は60週から70週だと公表されています。

仕事を見つけるまでに1年以上掛かるわけです。

さらにこれまでエージェントがタスマニア押しをしていた理由のひとつでは技術指名ビザ(S190)と呼ばれるポイント制の永住権に必要なお仕事経験の期間が3カ月働くことでしたが6ヶ月に伸びました

人(労働者)が十分集まると移民法は改悪されるので仕方がないことですが、一気に魅力が下がりました。

南オーストラリア州クイーンズランド州も6ヶ月のお仕事経験が条件なんですね。西オーストラリア州も卒業生に対して同じ永住権をサポートしていますがそれも6ヶ月のお仕事経験です。

タスマニアで永住権を狙うには

前で説明したことからあえてタスマニアで永住権を狙うにはハイリスクだと考えています。

ただ、技術指名永住権(S190)は州政府が独自に職業リストを作っていてタスマニアは一番多く職業数が載っていることから自分が永住権を取るのに目指している職業がタスマニアの州政府リストにしか存在しない!というようなケースはタスマニアに移住するメリットはあります。

その職業でしか永住権が取れないのですからメリット大ありですね。

また、地方ビザ(S494)はポイント製のテンポラリービザで州がビザのスポンサーを提供しています。

これのビザも狙えるのでそこから永住権を狙う方法もある。

ただ、どちらのケースにしても自分のお仕事が別の州の職業リストに載っているのであればパスしたほうがいいですね。

また、タスマニアでフルタイム雇用を見つけるには時間がかかるのでまずは数ヶ月単位で移住してみて仕事が見つかりそうな可能性があるかチェックしてみるのも永住権のリスク管理として必要だと思います。

今回はタスマニアで永住権を目指す理由について書いていきました。この記事がこれからオーストラリアで永住権を狙う人に参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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