オーストラリアで看護師としてポイント制の永住権を目指す方法!【ハードル高め】

こんにちは、永住を現実にするウメ太郎です!

オーストラリアで看護師としてポイント制永住権を狙いたい!そんな方が結構います。

看護師はPro-rata職業のひとつなのでポイント制永住権を狙うならカタイ。

個人的にはあえて看護師を選ぶなんて茨の道(いばらのみち)を進んでますなぁという感じですが・・。

これまで看護師からポイント制の永住権を狙うことで永住もできましたが、ココ数年で状況は変ってきています。

特に都市部ではかなりハイレベルな人材でないと永住権を狙うのは難しい。

そこで今回は、なかなかイメージしにくい看護師からポイント制の永住権を目指す方法やポイント制永住権の説明、そしてビザ申請に必要になってくるポイントのシュミレーションをします。

これから看護師経由でオーストラリア永住に挑戦する方にとって現実的かどうかイメージしやすい内容にしました。

それでは今日もアツく語り合いましょう!

看護師から永住権を目指す

まず簡単に看護師からオーストラリアの永住権を目指すには2つの方法があります。

  • 日本で看護師 → 永住権
  • AUSで留学 → 永住権

どちらの場合もオーストラリアで看護師として働くためにはAHPRA (Australian Health Practitioner Regulation Agency)に登録が必要です。

登録には、それぞれのケースで若干変ってきます。

日本の看護師経験を活かす場合

日本の看護師資格はオーストラリアのものと互換性がなく、看護師として登録するために3ヶ月間、Bridging Programを受けます。

看護師になるために留学する場合

留学をして看護師になる場合は、関係するコースをTAFE、大学、大学院で受け修了します。

看護師として登録したら

看護師として登録が済んだ後は、技術査定を受けることでプロとしての職歴がどの程度か認定してもらいます。

ポイント制の永住権はその結果を元に申請を始めます。

ちなみに、技術査定に申請するANZSCOは

  • 254418/Registered Nurse (Medical)

です。

技術査定の際は、ANZSCOを入念に選びましょう。人生を左右します。

関連記事:オーストラリアとニュージランドの職業、ANZSCO とは?

狙えるポイント制の永住権

看護師から狙えるポイント制の永住権は下の3つが対象です。

S489はオーストラリアに4年間住めるテンポラリービザですが、最短で2年後にS887永住権を申請できます。

ココ数年で看護師枠の必要ポイントが上がっています。2019年7月のインビテーションは80ポイント、6月は85ポイントの方たちだけが永住権に招待されました。

上記の事を考えると、少しでもポイントを稼ぐために英語力を上げるのはもちろんのこと、それに加えて人口の少ない地方に住むことを真剣に考えられるかが勝敗の分かれ目になりそうです。

特に、パースやメルボン、シドニー、ブリスベンなどの大都市で目指すのはよほどの自信家で無い限りやめたほうが良いですね。

ポイント制の永住権の仕組み

ポイント制の永住権は自分の年齢、学歴、職歴、英語力を点数に換算して、最低65点以上になると申請ができるタイプのビザです。

永住権をパスするのに必要な点数は職業ごとに変ってきます。また、どの職業でも永住のチャンスがあるわけではなく、オーストラリア の経済を発展させる事を中心に、中・長期的な視点で必要になる職業だけに絞られています。

この職業は州政府が用意した職業リスト、そしてオーストラリア全域で使えるMLTSSLの職業リストに載っているものが対象です。

看護師はpro-rata職業のひとつで、ポイント制の永住権が狙える職業リストにいつも入っているので人気なのです。

関連記事:ポイント制の永住権を徹底解説!計算方法も!2019年版

永住権に必要なポイントを試算!

さて、おまちかね、永住権の申請に必要なポイントをシュミレーションしていきます。

ポイントの計算結果は個人の状況によってかなりバラツキがあります。

ここではありがちなシナリオを取り上げるので、これから看護師になり永住権を目指す方にとっては永住までの距離感が掴めると思います。

看護師に必要なポイントは80点〜85点です!80点だと仮定して説明していきますね!

では行きましょう!

ケース1:看護師経験から永住権

日本で看護師として働いている方が永住権を目指すシナリオ。

年齢、25歳〜32歳

30点

学歴、大学 (学士)

15点

英語力、IELTS相当で7 

TOEIC換算で785〜900点です。
この場合で、10点

お仕事経験、5年〜7年

10点

合計:65点

ポイント制永住権の申請まで15点ほど足りません。これをクリアするには

  • プロフェッショナルイヤー+IELTS8
  • or
  • オーストラリアでの職歴を5年増やす

必要があります。

または、州政府スポンサーありき (S190)で永住権を申請する場合は10点が加算されるので、プロフェッショナルイヤーかIELTS8を取ればパスできます。

次のページ > プロフェッショナルイヤープログラムとは?+5ポイント

ケース2:看護師になる (留学)

オーストラリアで看護師になるための学校に通い永住権を目指すシナリオ。日本で看護師経験は無いと仮定しています。

ぶっちゃけ、日本で看護師として働いている人がオーストラリアで目指す場合とほとんど何もかわりませんね・・・。

留学する場合は、卒業までの年数があるので、今の年齢にプラス、3〜4年足すほうが良いと思います。

また、看護師としての必要な職歴の年数を考えると、永住権が申請できる年齢はおそらく33歳から39歳の分類に入ると仮定。

年齢、33歳〜39歳

25点

学歴、大学 (学士)

15点

英語力、IELTS相当で7 

TOEIC換算で785〜900点です。

この場合で、10点

AUSでのお仕事経験、5年

15点

合計:65点

ポイント制永住権の申請にあと15点足りません。

留学をすることで年齢ポイントが減った分、オーストラリアでの職歴ポイントの上乗せが消えましたね。

このケースで永住権を狙うには前出と同じようにプロフェッショナルイヤーや州政府からのスポンサーありきでの永住権を申請を考えたほうがいいです。

余談ですが、留学をする場合、卒業までに掛かる学費は50,000〜80,000ドル必要です。永住権に到達するまでに掛かる年数と費用を考えると果たしてメリットがあるのか?

という点も考えたほうが良いかと思います。

次のページ > オーストラリアの永住権を取るのに大学に行くメリットとデメリット!

最後に、ポイント制の永住権よりも仕事探せ

上の説明ではポイント制永住権を取るシナリオでビザ申請に必要なポイントを80点と仮定しましたが、この記事を書いた2カ月前は85点だったことを考えると、看護師からポイント制永住権を使った方法で永住するのは相当の努力をする覚悟が必要です。

ただ、何も「ポイント制」にこだわる必要はないはず。大事なのは永住権を取ること。そしてオーストラリアに永住すること。

永住の方法は他にもRSMSやENSなど雇用主ありきで申請するタイプもあります。その際は英語力もIELTS6相当、お仕事経験も3年または未経験でも申請できるアツい内容。

ポイント制は能力ベースでの永住権なのでハードルはやや高め。

それに対して仕事ベースで申請する永住権、RSMSやENSは仕事がある分、ハードルは低めです。

自分が将来的に取れそうなポイントを計算してみて、永住権を狙えそうなら狙う。難しそうなら雇用主ありきで永住権のスポンサーを探すほうが良いと思います。

臨機応変に、うまく状況を立ち回って永住権をものにしましょう。

ありがとうございました。

次のページ > ポイント制の永住権を徹底解説!計算方法も!2019年版

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