【オーストラリア】パースの経済を肌で感じた感想は?【ココ数年は悪化】

こんにちは、うめ太郎です。

西オーストラリア州の州都、パースの経済が落ちてます。

肌感ですが、パースの景気は2015年をピークに右肩下がりになり、ここ1,2年でだれもが感じられるくらいにまで景気が悪化しました。

これからパースに移住を考えている方にとってはパースの経済がどれくらい大きいのか、悪化したのかがわかるのは移住を考える上で重要なポイント。

これまでパースに5年済んだボクが感じる肌感を元にパースの景気や経済、そしてビザ事情について考えていきます。

パースについて、これまでの経済

オーストラリアの経済と聞かれると、資源かな?と自然にイメージします。ただ、調べてみると西側と東側の州で経済が強い分野が違うとわかりました。

パースのある西側は鉱山採掘とその輸出が経済力の源。それに対してシドニーやメルボルンなどの東側の州は住宅販売やサービス業が主な経済力になっています。

パースに本格的に移民(入植者)が入ってきたのは1950年以降です。そこから2000年頃まで低調な経済成長がありましたが、それ以降は鉱山資源を世界に輸出することで急激な経済成長を成し遂げました。

特に2000年前半から中国に依存する政策を取ったこと、中国の経済がよかったことを背景にパースの経済力はオーストラリアの経済成長を牽引するまでになったそうです。

パースの経済は年々悪く

景気の雲行きが怪しくなったのは2013年頃から。鉱山の採掘量がピークを迎えてから2015年を境に急激に経済が弱くなってきました。

それまではマイニングで働いて大金持ちになろうと世界中から人が集まる時代。街中に活気がありました。

2014年まで

すでに大量のお金を手に入れた鉱山労働者がパースの一等地にある住宅を買い漁っていました。おかげで住宅価格はうなぎのぼりに。ワンルームで週250ドル〜300ドルの値が付くレベル。

オーストラリアの掲示板でシェアハウスを見てみるとすぐにお部屋が埋まるんですね。インスペしたらその場で決めてデポジットを払うくらいでないと部屋が取れませんでした。

また最低賃金が世界トップクラスになったこともあり、ワーキングホリデー加盟国から若者がゾロゾロとオーストラリアにやってきました。

2015年〜2016年

この年になるとニュースでもパースの景気が停滞気味と取り沙汰されるようになりました。ただ、まだ楽観視が多かったです。

というのは、鉱山採掘で作られた景気の余韻がまだあったからです。パースCBC(シティ中心部)に行くと人だらけで、活気を感じれました。

住宅価格がまだ右肩上がりではありましたが、それまで常にシェアハウスのベットが満席だったのが定期的に1〜2の空きが出てくるように。

人によっては景気が落ちたかなと感じられるくらいな感覚でした。ボクはあまり感じませんでしたね。

2017年〜2018年

町でちらほらFor leaseやFor Saleの看板が立ち並ぶ場所も出てきたのがこの時期です。

うちの会社のお得意先ではコスト削減のためか仕事を依頼する数が明らかに減りました。

住宅価格が初めて下落したのもこの年。

翌年の選挙に向けてのマニフェストを見ていくと労働党がオーストラリア人第一主義を掲げて移民に排他的な政策を取るような政策を打ち出していました。

失業者が増え、町に活気がなくなっていくのを肌で感じた時代です。

2019年

パースの有名な観光地、ロンドンコートやフリーマントルにもFor Leaseの看板が目立つほど景気が悪くなりました。

街中に賃貸募集の張り紙がされ、ニューキャッスル・ストリートでは7割くらいがFor LeaseやFor Saleのお店だらけになりました。

町にも活気が感じられません。これまでビルとビルの間を抜ける場所に店舗がずらりと並んでいましたが、今は人がまばらに通るだけの道になったところも。

うちのお得意様も売上がピーク時の半分以下になり、グループ会社化していきました。

将来が不安になり始めている時期ですね。

仕事を失うと再就職までかなり長い時間が必要になるので横のつながりでは今は動かないほうが良い話で持ちっきりです。

パースの経済力は資源

パースの経済は中国へ鉱山を輸出することで成り立っていました。いくつかの経済予想に関係する記事を読んでみても今後数年で鉱山の輸出が増えることはなさそうです。

また、パースは留学生の人口も減ってきています。法改正の影響もあり語学学校に通っている人たちが大量にシドニーやメルボルンなどに移動したんですね。

資源採掘に頼った経済は簡単ではあるけれども頭を使わない分、輸出する先の景気に振り回されることを証明した一見でもありました。

経済が悪くなる→ビザの悪影響

どこの国でも同じですが、景気が悪くなると自国民を優先します。

そうなると被害を食らうのはボクタチ、移民希望者。

景気が明らかに悪くなった2018年に比較的簡単に取れる地方永住権(RSMS)からパースが対象外に指定されました。

またオーストラリア全土でも就労ビザから永住権が狙いにくい改正もされています。

今後どれほどの法改正が起こるのかは全くの未知数ですが、パースにおいて永住権を目指すメリットは年々少なくなっていますね。

ビザの制度的に見てもシドニーやメルボルン、または南オーストラリア州のほうがメリットが多いでしょう。

経済はまだ悪くなる予感

今後、パースの経済はどうなるのか。

ボクはしばらく悪くなる一方だと思っています。というのは住宅価格が爆上げした時期に買った人たちの支払い能力が結構限界にきているよう。

オーストラリアには家を買うときに5年間は利子だけ払うインタレストオンリーというやり方があります。

それを使って家を買った人たちは5年後に家の値段が上がるのを想定して買った人たち。

そのまま経済が拡大すると予想した人たちで、5年後に売る予定の人たちだったわけです。

景気が下がり住宅価格が下がっていくと、売るに売れません。結果的に収入に占める家賃の支払いが5年後に多くなるので消費が下がる→さらに景気が悪くなる。

しかも悪いことに、2021年頃までに住宅ローン契約を組んだ三分の一の方が、5年の満期を迎えます。それ以降は利子+元金返済で支払い増。

今後、数年のうちにパースの景気の方向が見えてきそうです。

ありがとうございました。

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