オーストラリア永住権は現地で目指すのが得策だと思う話

オーストラリア移住をしたい!日本でビザを狙うか、現地でビザのスポンサーを探すのか。

大きな分かれ目ですが、私はオーストラリアで永住権の取得を目指しました。

仕事もないのに、オーストラリアに移住して永住ビザを取得する事だけ聞くとただのリスキー野郎だと思ってしまいますが、実はベストな方法でもあると思います。

実際、2019年に永住権が取れた経験から言っても、現地にいたほうが仕事が見つかりやすいし、ビザのスポンサーも見つけやすい

今回の記事は、永住権、少なくても長期滞在できるようなビザを目指すときに現地での移住活動が功を奏するのかについて書いていきます。

現地は永住権が取りやすい理由

日本でオーストラリアの永住権を目指す場合、いくつか方法があります。

  • オージーのパートナーを見つける
  • 就職先を探す
  • 仕事力・学力・英語力を高める

いわゆる、パートナービザ、就労ビザ、ポイント制のビザ経由で永住権まで狙えるわけですが、確率的に言って、パートナービザの相手、就労ビザを出してくれる会社は日本で探すのは難しいです。

日本に住んでいるオージーはオーストラリアほどいませんし、就職先の会社も会ったことがない人に対してビザの申請をサポートしたいと思わせるまでには「相当なリスクを覚悟+勇気」がいる。

そう考えると、実際に現地でパートナーを見つけたり、就活するほうが永住の可能性が高いわけですね。

行動したほうが話が早い

これは私の経験ですが日本でオーストラリアの永住権を取るために準備するより、実際に行ったほうが気持ち的に「やらなければ」ならない切迫感が高まります

背水の陣で挑める心理的な状況に自分を置くことができるんですね。

さらに、オーストラリアで生活すれば永住権を目指している仲間に出会うと思いますし、お互い、刺激しあいながら築ける協力関係もある。

その為にも生活の中心をオーストラリアに移し、永住権のスポンサー探しや英語力を高めた方が日本でそれを目指すよりもメリットがあると結論付けられるわけです。

現地だと運が味方になる

実際に、オーストラリアに移住して永住権を目指し、2019年に実際に取れたからこそ強く言えることですが、「運」の要素は現地でとっても発揮します。

日本に住んでいると考えられないような事(運)がオーストラリアではよく起こるんですよ。

仕事も知り合いの紹介で入れたり、思わぬところからパートナービザにつながるかもしれない関係に発展するなど、、

また、同じく永住権を目指している人と知り合うことで情報交換や最新のビザ情報を手に入れられることもあり、自分の進路の舵取りが比較的簡単。

これが、日本だと情報もネットだけですし、限られますよね。

現地では思わぬ縁から舞い降りるチャンスがゴロゴロあります。今、振り返ってみると日本では絶対にありえないと思いますね。

スピードがすべてを決める

永住権はスピードとの勝負と言ってもいい。コロコロと変わる移民法に振り回されつつ、次の法改正までにビザ条件を満たせるかどうか。

これは決して言いすぎではなくリアルな体験談。私も入国前数ヶ月前で就労ビザの移民法が変わり、英語証明でIELTSのスコア5で永住権が狙えたものをスコア6まで上げなければならないことに

ボクは語学学校に通わずに自力でスコアを達成しましたが、度重なる試験

で総額、$3,000ドルほどの受験料をオーストラリア様に貢献させていただきましたよ。

そういうわけで、オーストラリアに来ればそのスピード感を肌身時感じられることと、さっさと移住という大事業を終わらせないといけない!という気持ちにさせてくれます。

別記事:移民法が変わり永住権の計画に影響がでたときの対応方法!

景気が本格的に悪くなる前に行動

オーストラリアの景気がまだ比較的に良い状態のうちに行動するのが得策

2013年の夏頃からオーストラリアの超好景気を支えていたマイニング(資源開発)のピークも折り返し地点になり、少しづつ景気が落ちています。

2020年には本格的にリレッション(景気後退)と発表されましたし、今後もじわじわと雇用の勢いがなくなると思います。

そうなると、はい。移民法の改正がある

景気が悪くなると永住権のスポンサーも見つけ難くなるので、景気が「まだ」良いうちに移住して永住活動をするのが得策という見方もできます。

どれくらい景気が落ちたのか

景気の善し悪しは日本円と豪ドルの為替を見れば一目瞭然。

オーストラリア対日本円の通貨レート。2015年から豪ドルの価値が下がる

上の図は、オーストラリアと日本円の為替レートをグラフにしたもので、下に行けば行くほどオーストラリアドルが弱い(安い)意味になります。

日本円との為替レートを見てみると、オーストラリアの景気は2013年から右肩下がりで、2013年のピークを境に、2015年以降は急激にオーストラリアドルが弱い(豪ドル安)の流れになっていますね。

その景気が本格的に悪くなる前に行動するのが吉だと思います。

関連記事:オーストラリアの景気は悪いのか?2014年 と 2019年で比較

法改正の情報が手に入る

オーストラリアの移民法は毎年必ずなにかが変わります。そのたびに永住計画が白紙になり泣く泣く日本に帰国する人もいるくらい。

直近では永住権の年齢制限が50歳から45歳に引き下げられましたよね。お問い合わせをくれた人の1人も、それで日本に帰らざるをえなくなりました。

また、2019年のポイント制の法改正のときは独身ポイントが新設されましたし、一概に移民法改正が悪い方向になるとは言い切れません。ただ、総じて移民法は経済の状況とリンクしているので、景気が悪くなれば移民法もそれに合わせて変わると思っておいたほうが良い。

現地は情報の回りが早い

現地で、永住権を目指す人は、仲間内やエージェントを通してビザの情報を入手しやすいメリットがあります。

もちろん、このブログはできるだけ最新情報を速報できるように過去記事の更新や新規記事の追加をしていますが、それでも日本からだと、情報収集で不利。

情報を得られるスピードは2歩も3歩も違います。

「改正の情報を早く知る」こと「先を読んで一歩先に行動する」ことはいつもギリギリの申請になりがちな永住権ではクリティカル・ボーダーになると思います。

グローバルな不況の前に永住を

2008年にリーマン・ショックが起きた時、全世界でで景気が悪化しました。その時にオーストラリア政府は公共投資を大規模に行った事と、国民に住宅投資を促したので上手に乗り切ることができました。

その規模の経済ショックがいつまた起きるとも限りませんし、その時にオーストラリアが耐えられるのかも未知数。

グローバルな景気後退は、COVID19(コロナウィルス)の件で明らかになりつつあります。

そして、オーストラリアの景気を左右すると言われる中国の景気も落ち気味。おまけに、コロナウィルスを発端としてオーストラリア・中国の2国関係も悪い。

この先、オーストラリアが同じ経済力を維持できるかわからない将来の中、日本でゆっくりと永住のための準備をするのはリスクだと思います。

現地で永住を目指したワケ

総合的に考えて現地でのスポンサー探しにメリットがある

と、結論に至ったわけです。

ボクがオーストラリアに移住しようと思ったのは2011年2月の始め。

まずは初めの4年を使い永住権についての調査・準備をしたことで知識が増え、現地で活動したほうがドバンテージがあるのではと思うようになったわけです。

しかも、知識が増えた分、自信も持てましたね。

日本からでもポイント制の永住権や州政府からのスポンサー、就職して申請するタイプの永住権を目指せます。

ボクが現地での活動を選んだ一番の理由は

  • 英語力
  • 年齢制限
  • 環境への適応力

時間が経てば年齢とともに、英語の成長が悪くなるのではないのか。また年齢によるポイントも減算されればポイント制永住権も狙えない。

そして、何より、31歳という今のボクの年齢はプログラマーとして、スポンサー企業からすると、「若く」、「経験」もあり、「新しい環境に適応できる年齢」としてはベストなはず。

まさにその時のボクの年齢は「生活の中心をオーストラリア」にするには適齢期なわけで、この機を逃せばオーストラリアで仕事を探すのは難しいと考えました。

そう考えると、出来るだけ早くオーストラリアに生活を移してスポンサー探しをすることが永住権への近道だと判断したんですね。

いかがでしたでしょうか。今回はボクがオーストラリアで永住権を目指した経緯とそのメリットについて書いていきました。

この記事がこれからオーストラリアに永住を希望する人に参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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