ビザを一度申請してからまだ発行がされていないときにキャンセルをする方がいらっしゃいます。Form1446を使いますがその申請方法はいかに?
オーストラリア移住の面から申請中のビザをキャンセルするメリットはロングステイをするためが一番でしょうか。例えばワーキングホリデービザを申請中に観光に切り替えるために取り下げるのが一番多いリクエストです。
似たようなビザの取り下げにビザの発行後にキャンセルする方法があります。大きな違いはビザが発行された後か前かで提出するフォームが違うこと。
今回の記事はビザが発行される前に取り下げる(キャンセル)する方法について書いていきます。
また、関連記事として別のビザを2回申請してしまった場合に注意することも「別のビザを2回も申請したら?重複の問題と対応方法!」の記事でまとめていますのでよければ合わせてお読みください。
それでは行ってみましょう!
- ビザの取り下げとは
- ビザの取り下げ前に注意してほしい
- 申請費用
- 取り下げ完了までの日数 - 取り下げの流れ
- 取り下げの申請書をダウンロード
- Form1446の記入方法
- ビザと申請者の情報|Part A
- エージェント情報|PartB
- 取り下げるビザに含まれている人の情報|Part C
- 取り下げ理由|Part D
- Part Eの記入|サイン - 移民局に提出とその後
- 待ち時間
- 取り下げ後の別ビザ申請 - 移住についてのアドバイス
ビザの取り下げとは
申請中のビザの審査を取りやめするリクエストを取り下げと言います。*
*発行後のビザを取り消しする場合はキャンセルといいます。
一度取り下げのフォームを移民局に提出すると、取り下げの取り下げができないので注意してくださいね。
ビザの取り下げ前に注意してほしい
オーストラリアにブリッジングビザで滞在している人はビザの取り下げ = 帰国
になることを忘れないでください。
ブリッジングビザは次のビザが発行されるまでのつなぎのビザです。取り下げ申請をした後はブリッジングビザも消えるので出国しなくてはなりません。
申請費用
申請費用は無料できますが、取り消しするビザの申請費用は戻ってきません。
取り消しは慎重になってくださいね。
取り下げ完了までの日数
ビザの取り下げは35日以内に完了します。
取り下げの流れ
大まかな流れは下にあげる3つのポイントがあります。申請書の記入から提出までの所要時間はおよそ1時間程度です。
- Form1446(申請書)をダウンロードする
- Form1446に必要事項を記入
- Form1446をスキャンしてメールで送る。移民局に郵送することも可。
取り下げの申請書をダウンロード
ビザをキャンセルする申請書はForm1446 (Withdrawal of a visa application - Form1446)を使います。
まずは申請書をダウンロードしましょう。
ビザの取り下げは本人がします。ただしフォームの一番下にサインの欄があります。ビザに含まれている家族はその欄に署名が必要です。
Form1446の記入方法
申請書はビザのプライマリー保持者が申請します。ビザのプライマリー保持者というのはビザ申請の条件を満たした主な申請者のことです。
これからダウンロードした申請書を使って記入をしていきます。申請書を印刷してペンを用意できたら下に進みましょう。
ビザと申請者の情報|Part A
パートAは申請者の情報と取り消しをするビザについての情報を記入するところです。
最低限に入力する部分を赤のアスタリスク(*)で書きました。
ではそれぞれの項目を見ていきましょう
Application ID/File reference number/Transaction reference number|申請番号
ビザの申請が分かる番号です。この番号はビザの申請をしたときに移民局から送られてくるメールに記載されています。
もしエージェントを使った場合はエージェントに確認してください。
Visa Type
ビザの種類です。オーストラリアにはビザを大きく分けて6種類あります。
自分に合ったものを選びましょう。
- Skilled Visa
- Travel Visa
- Working Holiday Visa
- Business Visa
- Family Visa
- Spouse Visa
Visa subclass
全てのビザには管理するために数字で書かれた番号が振られています。それがサブクラスですがその番号を書きます。
Date of lodgement
ビザを申請した日付
Place of lodgement
ビザの申請を提出した先です。お近くの移民局であればその旨を、immiアカウントを通した場合はその旨を記載しましょう。
Visa application charge receipt number
ビザの支払いは5種類から選べます。その際にメールで受け取ったレシート番号を記載しましょう。
Family name
ビザ申請者の「家の名前」です。(姓)
Given names
自分の名前です。
Date of birth
自分の生年月日です。
Passport number
パスポート番号です。
エージェント情報|PartB
パートBはビザ申請をエージェントにお願いしたか確認しています。
もしビザの申請をエージェントにお願いしているのであればそのエージェントに取り下げ依頼をしたほうが確実です。エージェントの代行費用には取り下げの場合の費用も含まれているのがほとんどですので無料で取り下げ代行してもらえると思います。ただ、ねんのため確認しましょう。
Are you applying to withdraw the visa application on behalf of another person(s)?
取り下げるビザを自分で申請した場合は「No」を選択してパートCに移動しましょう。
エージェントを使ってビザを申請した場合は「Yes」にチェックをいれて引き続きパートBを入力します。これ以降の入力は申請を依頼したエージェントにパスしましょう。
さてここまで進んだら次はパートCの入力です。
取り下げるビザに含まれている人の情報|Part C
Client ID
ビザ申請をした際に移民局からメールで送られてくる内容にかかれています。
Family name
家の名前を入力。
Given names
自分の下の名前を入力。
Date of birth
誕生日を入力。
Passport number
パスポート番号を入力。
Nationality
Japanと入力。
Current address
今現在の住所を入力してください。住所の書き方は日本の逆になっています。番地、町名、市名、都道府県、日本、郵便番号の順番でローマ字で書いてください。
Email address
移民局が連絡ができるメールアドレスを入力。
Telephone numbers
日中に連絡がとれる電話番号を入力。
次にパートDを記入しましょう。
取り下げ理由|Part D
申請中のビザを取り下げる理由を書きます。ここは一番大事な部分です。移民局は取り下げる理由が理にかなっているかどうか判断をします。
取り下げ理由によっては今後のビザ審査にネガティブに影響するので最新の注意を払ってください。
できるだけ詳細を書いてください。移民局の方がよんだときに、「取り下げは仕方がない」と受け取れるほどの内容であれば十分です。
Part Eの記入|サイン
取り下げるビザに含まれている全員のサインをここで入力します。日本語、英語どちらでも構いませんが自分で署名してください。
もしビザに含まれている方が18歳未満であればサインはその両親がしてください。
そして最後の欄はこのForm1446を記入した人のサインが必要です。
移民局に提出とその後
取り下げ申請書ができたら、スキャンをしてお近くの移民局か、immiアカウントを通して提出します。
ビザの取り下げが完了したあとに移民局からの連絡があるかどうかはわかりません。移民局のホームページ (HP)には特に何も情報がなかったので注意してください。
待ち時間
35日前後です。ブリッジングビザをお持ちの方は取り消し申請後に速やかにオーストラリアを出国してください。取り下げ完了後にブリッジングビザも取り下げされます。
取り下げ後の別ビザ申請
取り消しをした後に、別のビザを申請しても特に悪い影響はないとされています。ただし、同じビザの申請には影響が出ます。
移住についてのアドバイス
観光ビザ、ワーホリビザ、セカンドビザ、サードビザ、と上手にビザを使うことで最大4年間、滞在できます。
もしこの方法をお考えの方はワーホリビザを取り下げして観光ビザを申請すると良いでしょう。*
*観光ビザを順番の初めに持ってくるのは、移民局からのビザの発行拒否のリスクを減らすためです。
ビザのルールをうまく利用して長期滞在からオーストラリア移住につなげて新しい人生を歩みましょう!
そのためにも今からビザのキャンセルをやってみることは価値があるかもしれませんね!
オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。
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