オーストラリア永住権のメリットが減る?政府は市民権へシフトさせるのか。

オーストラリア市民権の申請スピードが上がりました。去年(2018年)と比べて審査スピードは2倍に。

この情報は移民政策として見たときに良い知らせだと受け取れます。しかし、批判的に考えれば、オーストラリア政府はひっそりと永住権申請者の優先度を下げているのかもしれません。

今回は市民権の申請スピードが上がった情報から今後の移民政策を読み解いていくことにします。

それでは今日もアツく語っていきましょう!

結論:将来は永住権より市民権を優先される

さっそく結論から言うと、今後の移民政策は市民権に向けていく可能性が高いと考えています。

考えられる今後のリスクとしては、永住権のメリットを減らすこと。それによって永住権から市民権へ移民を誘導していくことが考えられます。

これまでの移民政策のスタンス的に申請者が「どの国籍」なのか「経済的なメリットは?」によって優先順位が決められています。ビザの審査は申請を受け取った順番ではない事を名言しているのでオーストラリアの利益を考えて移民政策を動かしていることは確か。

今のうちに市民権を取ることがオーストラリアに移住し続けるためのコツなのかもしれません。

それでは詳細を見ていきましょう!

市民権の発行が加速

オーストラリア移民局の公式発表では市民権の審査スピードが早くなりました。市民権を与えた数は2018年と比べておよそ2倍の数です。*
* 2018年7月1日から2019年4月30日までの期間

ただ、審査スピードがどれくらい上がったのかと言うと10%。移民局のページで確認すると審査の待ち時間は申請者全体の75%が18カ月。これまでは20カ月だったのでほとんど変わっていません。

明らかにおかしいすぎます。この急な展開は移民政策の方向転換を意味しているのか。

移民局はあえて審査を遅らせていた

市民権の審査が10%しか上がっていないにもかかわらず発行数が2倍になった。
この矛盾している出来事につじつまを合わせるためには「これまで市民権をあえて与えていなかった」のではないか?

発行数が2倍になった理由は、審査が終わっても市民権を発行していなかった事実が浮かび上がります。そして2018年に一気に発行した結果でしょう。

こういった「気になる」大きな動きは移民政策の方向転換を示していて、オーストラリア市民権がより移民政策で重要なポジションになってきていることを意味します。

市民権を与えたい国籍とそうでない人

However, for 90% of the applications there is no change in the Australian citizenship processing time. The processing time is still 23 months for these applications, as per SBS News.
申請者全体の75%以上は待ち時間が23ヵ月のまま。これは市民権申請者の中から優先順位が高い国、低い国を分けているとも想像できます。

オーストラリア政府はより好みで選別をしていると考えるべきでしょう。

オーストラリア政府(移民局)のスタンス

これまで説明してきたことから、優遇される申請者とそうでない申請者がいるのは明らかです。

その優先度はオーストラリアの経済的、国際的な関係が影響しているとボクは考えています。

移民局は「People are our business」と堂々と公表しているくらい、移民を経済の発展に利用してきました。

しかし、市民権の発行数を増やしたところで経済効果はありません。

なぜ今このタイミングで発行スピードを上げても経済的にメリットはないはずです。

市民権を取るべきか判断できるメリットについては「オーストラリア市民権(Citizenship)を取得するべき7つの理由。日本のパスポートを捨てるメリットはあるのか。」の記事で詳しく説明しています。

永住権のメリットが減る可能性

オーストラリアの中には永住権も市民権も政府から同じだけお金のサポートを受けていることに対しての批判があります。そういった批判を交わすために永住権保持者の数を減らしているとは思えません。

経済的なメリットがあまりない市民権の受入数を増やしていることは、政府にとって何か思惑があるはず。

オーストラリア人が受けると同じ政府支援(お金)を受けたいのであればオーストラリア人になれ。
今後の移民政策は永住者から市民権へ移民を流すために変わっていくのかもしれません。

そして、その手っ取り早いやり方は、永住権のメリットを少なくすることです。例えば手当を減額するとか。

これからまたオーストラリアは移民の国として大きく動き出すのかもしれません。

オーストラリア移住へのアドバイス

移民政策は2018年から新しい段階を向かえました。地方移住がそうですが、それと合わせてオーストラリア市民権への誘導を考えているフシが今回の情報で見えてきました。

将来的に永住権を持っていることのメリットが減れば、永住権を取らない人が増えます。またはオーストラリア国籍を持つことを選択する人も増えるはず。オーストラリア政府はそうやって国内の移民数を管理していくことは十分考えられます。

関連記事 > オーストラリアのビザ発行が10%も減少|移民政策の動向

今後は市民権を持つメリットがこれまでより大きくなり市民権の取り合いになることも考えられます。国籍の違いによって取りやすい人とそうでない人が分かれることも。

大きく変わるかもしれない移民政策の影響を受けないようにするには

  • オーストラリア市民権を取る(日本国籍放棄)
  • パートナー相手を市民権を持つ人にする

こういった事が考えられます。

オーストラリアの移民法は世界の中でもかなりダイナミックに変化がある世界。そんな複雑なオーストラリア移住よりもニュージランド移住を目指すのが良いのかもしれませんね。少なくてもオーストラリア移住のバックアップとして真剣に考える必要があるのかもしれません。

オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。

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オーストラリアの移民政策とこれからの移住。今後の移住を考える!
オーストラリアは移民人口の割合が世界で第3位です。移民大国として成功しているのは状況に応じたオーストラリアの移民政策のおかげですが、その反面、移民による問題も日に日に大きくなりオーストラリア政府の悩みの種になっているのも事実

外部リンク: Australian Citizenship processing Time Reduced Year 2019

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